これで半年ほど続いた奈柚のお話も終わりを迎えることとなりました。まず、ここまで付き合ってくださった方々にお礼を申し上げます、本当にありがとうございました! 

 美貴の時も同じようなことを思いましたがまたも落ち込み中です。話としては個人的にそれなりにはうまくまとめられたとは思うのですが、それでももっとやりようがあったんじゃないかとか、本当にこれでよかったの? という単純に後悔ともいえない複雑な感覚が胸に渦巻いています。美貴のときほどダメとは思っていないはずなのに同じように思ってしまうのは向上心の表れととりたいですが、多分それだけではないです。うまく説明できないのですが。あとは、やっぱり終わらせるということが怖いからですね。昔から、漫画でもゲームでも小説、ドラマでも終わりが迫るとそこで見るのをやめたりすることがあります。特に今回奈柚は自分でも想いいれがあるので終わらせるということに躊躇しました。

 さて、くだらない個人的なことはこの辺にして内容について触れてみたいと思います。
 まず、この奈柚のシリーズを考える上でこういう風に終わらせるということは考えてませんでした。奈柚を考える上で最初に思いついたのは3話の後編でした。一、二話はともかく四話以降は奈柚と朝霞が勝手に動いていった結末です。もちろん、奈柚が幸せになるという目的としては朝霞以外には相手は存在すらしませんでしたから。一話のながれで陵辱ルートに突き進んでもそれはそれで面白かったかもしれませんけどw ただ、奈柚曰くそれは面白いけど、つまらないという行為でしかありませんでしたからやっぱり奈柚は朝霞とこうなる以外にはなかったと思います。

 あと、今回の4は最初予定していませんでしたけど、自分の殻に閉じこもって、自分で世界を狭めていた奈柚が朝霞のおかげでいい方向に影響があったというのを表したかったのと、一応終わりなんだから総括として階段を上るときにこれまでを振り返らせてみました。ここはもし映像や絵があるならこういうのが必須かなぁと……まぁ、自己満足ですねw それに強引でしたし。
 朝倉さんは適当に考えたので性格とか今のところないですけど、これからこのまたS×Sとは別のシリーズをなにかやらなきゃと考えてるときの候補、かも? 奈柚とか朝霞とかのその後をそれとなく表せますしねw 今のところ新しいのとしてはいつぞや少しだけ触れた依存ものやありそうでちゃんとはなかった先輩と後輩ものや学校の新人カウンセラーと生徒とかいくつか候補はありますけどどれもアイディアがある程度で連載できるまでかどうかまではわからないです。小学生でちょっと重い長編ものとか、ある程度書いて途中で挫折した長編を手直ししつつ書くとかこっちもアイディアはあるんですけど……なんだかどれもこれも決定打に欠けるというか迷ってます。もしかしたらまったく別のになるかもです。

 そういえば、今回のラストでキスはともかくあそこまでのキスはいらないかなとも思いましたが、まぁこのシリーズとしては当初そういうのが目的でやっていたのであってもいいかなと思って入れました。なんだかんだで想いを通じ合わせる初めてのキスですから多少激しくなってしまうのはしかたないかと……言い訳ですね。

 さてあんまり長く書いてもしょうがないような気もしますのでこの辺で終わりにしておきます。今まで奈柚を慈しんでくださいありがとうございました!! あ、でも少なくてもあと一話後日談のようなものはやる予定ですw

 

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