二話で終わらせるということもあって単純な構図、展開となりましたが予定通りに進めることができました。長くやろうとすると、自分でも想定外にキャラが動いていってしまうことが多いのでたまには予定通りというのもいいかなと思います。
もっとも、勝手に動いていってくれるというのもそれはそれで楽しいものなんですが。
終わってみれば、美月が勝手にあたふたとしていたという感じではありますがそれまでの過程はやはりあり得ることだって思います。
クラスであんまり友だちがいない感じになってしまいましたけど、こんなような経験がある人も多いかと思います。好きな人という意味でなく、友だちとしてではありましょうけど。
はっきり言って私はあります。隣のクラスに今まで仲のいい友達がいて、自分のクラスには仲のいい人は誰もいない。でも、やっぱり隣のクラスっていうのは別世界で、越えられない壁はあった。夏休みくらいまで、話はできても友だちと呼べる相手はいなかったですね。もっとも、二学期にはちゃんと仲のいい友だちできましたが……と、どうでもいいことでした。
最初に予定通りの展開が……と書きましたけど美月が琴子にキスをしながら泣いてしまったところは美月を表すことができたかなと思ってます。キスをしちゃったのは美月の弱さでしたが、そこで泣けるのはまだ美月に心が残っていたから。美月の弱さの中にある優しさをわかっていただけたら嬉しいです。自己満足ですが。
琴子に関しては……最初から美月が好きだった。それはわかるのですが、ならもうちょっと由香ちゃんと理沙ちゃんとよりも美月を優先しろよって感じですね。でも、それも美月の友だちを作れというのを忠実に従った結果です。多分、琴子は半ば美月のことをあきらめていたからこそ、少しでも美月に褒められてもらおうと頑張ったのかと。
大好きという気持ちをお互い相手に向けているはずなのに、こうした皮肉が起きるのが恋ですね。
でも、こうして想いを通じ合わせることができた。都合がいい展開なのかもしれませんけど、二人が得た幸せを皆様に少しでもわけることができたらと思います。
二話という短い時間ではありましたが美月と琴子に付き合っていただきありがとうございました。
こういう短いお話は、綺麗にまとめやすいのでまたできたらなと思います。
では、その時を願いまして今回はここでお別れしたいと思います。重ね重ねここまでのお付き合いありがとうございました。