初めてのS×Sの外伝。いかがでしたでしょう。実は構想を練ったのがS×Sの三話の時点ですので、三年も前のことですねw その時に春は書いていたのですが、それ以降とまっていたのを最近修正の上完成させました。

 

 十日ほどで書き上げただけあって色々甘さが見られますけど、話し全体としてはそれなりに思ったとおりに書くことが出来ました。

 ただ、ときなの性格が渚に似てしまっているかなぁと反省してます。ときなはイメージとしてエセ優等生な感じで書いたつもりですが、ほとんど絵梨子としか話していないので、あんまり優等生な部分が出せなかったのが残念です。絵梨子相手では冬以外じゃただの無礼な生徒な感じでしたからね。他の先生相手ならちゃんと【優等生】の仮面を完璧につけてるはずです。絵梨子のことは春のときくらいからずっと妹のように思っていたのだと 思います。ときなはときなで寂しさを抱えていたから、絵梨子を【妹】としてみることで寂しさを紛らわせると共に、無意識に【妹】を助けることで【姉】がしたかったのかもしれません。
 最後のところでは優秀であるが故のときなの弱さが出てしまいました。何でもできたから誰にも頼らなかった、それを苦に感じたことはなかった。だけど、その優秀さが最愛の妹を苦しめている。それを苦心して天原までに来たというのにせつなはときなの気持ちを無視して自分を追ってきてしまった。これでまたせつなを苦しめてしまうという不安、そして、本編でも語ったせつなを嫌いになってしまうという気持ち。それは嘘じゃなかったんでしょう。だからこそ、絵梨子の存在が嬉しかったんでしょう。

 

 絵梨子にとってはときなとの出会いは必ずしも必要であったわけではないでしょう。しかし、偶然出会い、ときなは絵梨子にとって必要な人間になりました。そして、ときなにとっても。

 二人の出会いは必然ではありませんでしたけど、二人にとって互いは必要だったんですよね。ときなにとっては【妹】と見ることで自分を救えてたし、絵梨子は絵梨子で自分をそれとなく助けてくれるときなはすごくありがたくて、いつのまにかときなと接する機会も増えてきて、夏の鶴のこととか他にもきっと色々あってときなのことを知っていった。いつしかときなのことを先生と生徒ではなく友達のように思うようになり、秋のことでときなへの気持ちが高まった。ただ、この時は好意とは言っても親友だったのかな。それで、冬。せつなのことでときなの苦しみを知ってときながまだ子供なんだということを知って、ときなを守りたいと強く願い、二人の絆が確固たるものとなりました。

 これからも二人は一緒にいろんなことを抱えて生きていくのでしょう。【卒業】という別れが来ることになりますけど、そこから先二人はどうなるのかな。でも、それはまた別のお話ですね。ただ、軽い後日談は書くかもしれません。

 

 そういえば本編の最後にせつなのことを頼んでいますけど、冷静になるとちょっと無理があるかも。だったらせつなのことを委員長に指名したりするかな。まぁ、委員長にして色々頼むのを利用して涼香との友達になれるよう仕向けたと思えなくもない、ですか? そう思っておいてくださいw

 

 あと、【冬】は明らかに時期が冬じゃないけど、そこは許してくださいw 春夏秋ときて、また春にはしづらかったのです。っていうか、最後あんなことするほどの仲にはまだ思えませんけど、そこもお話しということで……

 

 こんな出来ではありましたが、少しでも楽しんでいただくことが出来ていたら幸いです。またこの二人でお会いすることもあるかもしれませんけど、今回はこの辺で、お読みいただきありがとうございました。

 

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