「はーい! ここまで読んでくれてありがとうございます!  高倉深雪です」

「か、神岸清華、です」

「やー、まさかあたしたちがここに登場するなんてね。なんていうか他の人たちはこのHPの顔っていってもいい人たちなのに」

「そ、そうですね。と、というか、まず私たちのこと覚えてくれている人っているんでしょうか?」

「う……いきなりきびしいとこつくね。まぁ、終わってから一年以上たってるしね。連載自体も短かったし。というわけで、軽く紹介したほうがいいんじゃない? もともとそういうのが目的だし」

「そ、そうですね。えー、と私たちは、キリ番のリクエストでいただいた優等生とプレイガールというテーマに基づいて、連載されたシリーズです」

「こんなにおとなしそうな顔してるのにプレイガールなんてやるね。清華」

「お話しとしては単純な構図で、普段から誰にでも手を出しちゃうような深雪さんに例にもれず手を出される私」

「あ、あれ? 無視?」

「でも、私は過去に少しあったこともあって、彼女のような人が好きになれませんでした。ただ、深雪さんのある一面を見てしまった私は……」

「あたしのことが好きになっちゃったと」

「そ、それを言ったらもうお話し読む意味がないじゃないですか! それに、大体その時は別に好きになっていたわけではありません」

「えー、でもさ【そういうの】が駄目とか言ってた割には寝てるあたしに……」

「わわわ!! そ、それは駄目です!」

「えー、別にいいじゃーん。どうせ読めばわかっちゃうんだし」

「それでも、こういうところでは、はぐらかすものです」

「はいはいっと」

「ん、もう。……まぁ、それがなければ好きになることはなかったかもしれませんが」

「こーいうのを運命っていうんだよね」

「…………前に他の子に似たようなこと言ってませんでしたか?」

「えっ!? 嘘! 誰のこと? 聡美さん? それとも、奏ちゃん? それとも……」

「……………深雪さん………」

「わわわわ!! ちょ、冗談だよ。冗談! あたしは清華にぞっこんなんだから。そんな怖い顔しないでよ」

「…………別に、いいですよ。深雪さんがそういう人なのは今更ですから」

「あ、はは、そ、そういえばさー」

「あからさまに話題を変えようとしなくても、別に気にしてませんよ」

「あ、ありがと。でも、その怖い顔もやめてくれるとうれしいんだけど」

「……笑っていると思いますが?」

「う、うん……そうなんだけど……ま、まぁいいや。その、今までの作品は全部まだ更新されてるやつなのに、なんで一年以上前に終わったあたしたちの紹介なんてしてるんだろうね?」

「さぁ? それはわかりませんけど、昔少なくても後一話くらいはやる予定があるとかどこかに書かれていたような気もしますね」

「あ、そういえば、そうだっけ」

「……それに、こういうところで言っちゃえばもう逃げられないし」

「あ、あれ? 今清華の声だったけど、なんか【違うところ】から出てなかった?」

「さぁ? なんのことでしょうか?」

「ま、まぁ、いっか」

「そう、あまり気にしないことです。では、最後にご挨拶を」

「長々とあまりはじめての方向きではない紹介にここまでお付き合いいただきありがとうございました」

「今回紹介した作品のほかにも、いろんな趣向のものが掲載されていますので、よろしければご覧ください。なお、私たちの作品はノベル→ノベルその他→ページ最下部の【苦手な人】からお願いします。」

「では、これでお別れしたいと思います」

「ありがとうございました」

 

 

「でさー、清華」

「はい?」

「結局、あたしたちが載った理由って、そういうことなのかな?」

「さぁ? どうでしょうか」

 

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