というわけで香里奈編でした。

 個人的には気に入っている関係です。おまけの茉利奈編も含めて。……まぁ、あのルートは最終的にどうするんだという感じですが。あのルートは即浮気してて玲菜が畜生にも見えますけど、ある程度は仕方ないかなとも思っています。

 茉利奈さんの虚無感はとてつもなく大きなもので、後顧に憂いがなければ生きる意味を失って自殺すらしてもおかしくないほどだったかもしれません。でも、香里奈のことを想えばそんなことはできるはずもなく絶望を抱えたまま生きるしかなかった。そうさせないため茉利奈との関係を持つしかなかったのかもしれません。ちなみにこのルートでも香里奈とは恋人ですが……最終的にはどうなるんでしょうねぇ……

 

 茉利奈のことはこのあたりとしまして本編ですが、この香里奈ルートだけは特別でした。香里奈は玲菜のリストカットのことは知らず、それに対しては玲菜が告白をするだけでしたね。そして、気づいた時にはやめていた。他に大切なものができて自然と止められる、それは自傷行為をやめる上では最上の形の一つであるかなと思います。

 止めさせてくれたということで香里奈のことを好きになっても仕方ないというか、無意識下に好きだったから止められたわけですが、一生大切にしたい相手となるのも当然かもしれません。

 香里奈の方は玲菜を好きな理由に特別な理由はなかったかもしれませんが、香里奈はなんだかんだで玲菜に姉の陰をみていたのはあるかもしれません。玲菜は結月の姉であることは間違いなく、甘えることができたのとこの人の前でなら子供な自分を見せずにいられるかもと期待をしたのかもしれませんね。

 しかしこの二人はなんというか関係がゆっくり進みそうですよね。香里奈はあえて子供になっている部分はありましたけど、友達とかがあまりいないこともあって恋愛ごとに疎そうですし。まぁ、彼女たちのペースで進んでいるのがいいでしょうね。

 

 ちなみに第三のルートとして茉利奈×香里奈な展開も考えてました。二人は互いに互いの求める姿を演じ続けててお互いを想いあっているせいで遠慮し合うような歪な関係で、いつかそれは悪い形ですれ違って、それでもやっぱり互いを好きなのは変わらなくて二人間にある壁がなくなって姉妹の関係を超えるようなやつ。

 その場合も色々波乱ありそうですよね。茉利奈は香里奈のことを妹以上に思っても違和感ない気もしますけど、香里奈はそうではないような気がしますから。その葛藤に悩んで、無理やり襲ったりとかするかも……? 

 と妄想が過ぎましたね。

 

 他の玲菜の話とは異なる感じのお話しでしたがこれも完結に持っていくことができてよかったです。ここまでのお付き合いありがとうございました。

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