ゆめは飲み物とゼリーを持ってきてくれて今度は美咲の対面、あたしの隣に座ると心配そうに私のことを見つめてくれる。

「……はい」

「あ、ありがと、ゆめ……ん……ぁ」

 ゆめからゼリーを受け取ったあたしはどうにかゆめに笑顔を向けようとするけど、見計らったように美咲が胸を責め、やはり声をあげさせられてしまう。

「……彩音、つらいなら食べさせてあげる」

「え? いや、大丈夫だから」

「……遠慮しなくていい」

 言うが早くゆめはスプーンを手に取ると一口分掬ってあたしの口元へと持ってきた。

「……あーん」

「あ、あーん」

 こういう時のゆめは有無を言わせない迫力があって、言われるがままに口を開いてゆめを受け入れた。

 甘い汁とプルっとした弾力のあるゼラチンが下の上にのり甘い香りが口の中に広がる。

「……おいしい?」

「う、うん。ありが、っ……」

 遠慮なくゼリーを堪能したいところだというのに美咲が今度はアソコを弄って表情を歪める。

「……ふふ」

 意味深な笑みと視線をあたしに向け断続的な快感を送り込んでくる。

「……ん」

「あ、ありがと、ゆめ」

 顔だけはどうにかゆめに集中するけど、顔から下は美咲に支配されている。

 もうそれなりの時間胸も、アソコも弄られてはいる。でも隠れながらってのもあってもどかしい感覚があたしを襲っている。

 こんなことは言いたくはないんだけど、こんな中途半端じゃなくてきちんと弄って欲しいて思ってるあたしもいる。

(……むずむず、する)

 胸も、あそこも……もっとって期待しちゃってるあたしがいる。

「……美咲はなんで食べない?」

「ん? 私は今はまだいいわ。そうねぇ、彩音が満足したら私も食べようかしら」

「……?」

 あほなこと言ってるんじゃないと言ってやりたいけど藪蛇にしかならずあたしは息を乱れさせながらゆめに次をちょうだいをねだった。

「…あむ、んっ……ぁ」

 口には甘いゼリーを、

「んっ……ふ、ぅ」

 顔から下には甘い悦楽を。

(く、っそ……)

 どちらがより甘美かと言えば……認めたくないけど美咲の方。かれこれ十分以上は焦らすようにされ続けていて、じんじんと体中が生殺しのような状態になっちゃってる。

「んん……」

「……彩音」

 ゆめはあたしの様子には気づかず再びあーんをしようとしてそれに応えるたびに口を開けるけど

「……きゃぅ!?」

 美咲の指が狙い澄ましたかのようにクリを強く押した。

「あ……」

 その衝撃であたしは思わず動いてしまってゆめが持ってきてくれたゼリーが口を逸れ、テーブルに落ちてしまった。

 あたしとゆめは落ちたゼリーを、美咲だけがあたしの顔を見つめていて

「んっ……ちゅ」

「……っ!!」

「ん、あっ……む、ん」

 突然の甘い感触が唇を襲う。美咲がゼリーの汁の垂れた頬を舐めそのまま唇を奪ってきた。

「ちゅ、チュ……じゅる…あむん、ん」

 そのまま軽く舌を絡められる。

「んぁ、っ……あ、むぅ…あん」

 しかも同時に美咲の指があたしの秘所に突き入れられて、ぐいぐいとGスポットを推す。

(あ……、や、ば)

 こんな状況だって言うのに気持ちいのが抑えきれず、自然と美咲の動きに答えてしまう。

「……あ、ぁ……っ」

 美咲へと舌を伸ばしかけたけど、そんなあたしを無理やり引き離すゆめ。

「……なんでキスしてる」

「彩音がして欲しそうだったから。ほら、私彩音のことならなんでもわかるし」

「……彩音はそんなこと思ってない」

「あるわよ。ねぇ彩音?」

「え……と……」

 キスも気持ちいいって思ってしまったのは事実。もちろん、それを声にするわけにはいかないけど。

 そんなあたしを見て美咲はまたも邪な笑顔を見せる。また何か企んでやがると不安に思っていると、あたしの想像した以上のことを口にする。

「そうね、今の彩音はゆめに口写しで食べさせてもらいたいって思ってるんじゃないかしら?」

(は!?)

「……………本当?」

 ゆめの立場からすればとてもそうは思えないはず。でも、目の前で美咲がキスしたことがゆめのジェラシーを誘って。

「う、うん……そうして、欲しい、かな」

 色々な事情から断ることもできずあたしはゆめを受け入れることにした。美咲が何を狙っているか想像してはいたのに。

「……なら、食べさせたあげる」

 とゆめはスプーンに乗せたゼリーをその小さな口に含むと体ごとあたしに寄せてきて

「…………ん」

 二重の意味であまい口づけをされた。

「ちゅ……ちゅ、くゅ……ぁあむ」

 二枚の舌でゼリーのかたまりを弄ぶ。舌を絡め合いながらごろごろとゼラチンのかたまりが動く感触は新鮮で面白く、普段とは違うキスに頭が痺れる。

 ただ、ゆめに気を使ってこうさせるのが美咲の目的なわけはなく、美咲は意地の悪い欲求を満たそうとあたしの中にいれたままの指を前後に動かし始めた。

「っあぁ、っ……んっ、ふああ、っ」

 望んでいた刺激にあたしは声を漏らすもゆめとのキスのせいでゆめに荒い息をもたらすだけ。

(うあ……、や、ばぁ……)

 ゆめとキスをしながら美咲にされているという背徳的な状況が、これまでにないような快感をもたらす。

「んぁ……ちゅ…ん……ふ、ぅ……ん、あぅ、あぁ……」

 体に力が入らない。腰が砕けそうで、座ってるのもきつい。キスは相変わらず心地いい。一度、どちらともなくゼリーを飲み込んで今度はさっきよりも大きな塊を口に含んでもう一度キス。

「ぁ、あ、あやね……んちゅ……ちゅちゅ、ちゅぅ」

「っ、ん、く、ぅ……ゆ、め……んんちゅ」

 キスは激しく、甘い汁が二人の口の間から溢れてしまう。

「……ぺろ。ちゅ、ん……」

 美咲はその溢れた汁を舐めとり、三人の顔がこれ以上ないほどに密着する。

 その間もじゅぷじゅぷとあたしの秘部を責めることを忘れていなく、倒錯的な快感の前にあたしはもう絶頂寸前で。

(…あ、ぁ……う……もう、だめ、来ちゃう……)

 内緒でこんなことをしてゆめに申し訳ないって思うけど、でもそれがスパイスとなって体を滾らせていて

(も、っと……二人、とも)

 心の欲求を認め、ゆめにと激しくまじ合わせながら濡れた視線を美咲に送って最後までしてと伝える。

「……いいわよ。彩音、気持ちよくしてあげる」

 ゆめには聞こえないように耳元で囁くとそれだけで脳がとろけそうな感覚がして、体が敏感になる。

「ん…あ、…あんぁ……んぁ」

(す、ご……ごめん、ゆめ……んぁ、も、う……もう!)

 ゆめに気づかれるかもしれないと思いながらも美咲の指を求めて腰を不自然に突出し、美咲は二本の指を出し入れしながらクリトリスと擦る。

 それとゆめと合わせる舌も唇も気持ちよくて……

「ん……んっ……んっ……んぁ…あぁっ!!」

 あたしは達してしまった。

「……っあぁ、っは、……あ……ぁ」

「……ふぁ……彩音?」

 唇を離してくっだりとするあたしに、ゆめはまさかあたしがイッたとは思っていないゆめはキスの間何か粗相でもしてしまったのかと心配そうに見つめる。

「あ、だ、大丈夫、だよ。ゆめ……ごめんね」

「? ………なんで、謝る?」

「え、と……その……うん……ごめん」

「……?」

 無垢な顔で首を傾げられると、さっきまでしていたことへの罪悪感に胸が痛む。

「ほんと、調子悪そうね。やっぱりベッドで休んだ方がいいんじゃないの?」

「っ……あんたは」

 ゆめとは対照的に白々しい美咲に怒りを向けるも

(……結局まずいのはあたしか……)

 と、色々恥ずかしくなりながら落ち込むのだった。

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