……なんだか打ち切り漫画みたいな終わりになっちゃった……ような……すみません。

 自分が未熟だというのはわかっているつもりです。でも、今回は改めてそれを痛感しました。必要以上に卑下することは読んでくださっている方々に失礼ということもわかってはいるつもりです。それでも、少なくてもこのお話に関しては未熟極まりないと思ってしまいます。

 こんな気分になったのは美貴のとき以来ですね。いくら、お金をとっているわけではないからといっても載せるということは、ある程度のものでなければならないのに、これがそのレベルに達しているとは思えません。……ただ、結局公開するっていうことは自分中では人に見せてもいいという自信があるはずなんですよね……だから、自己批判をすることは結構でも、こうしてそれを公開するのはやはり卑怯ですね……。

 

 問題点を今さら挙げるまでもないですけど、愛歌が都合よく動きすぎですよね。美愛はまだ愛歌の悲しい過去を知ったことによって愛歌への想いを固められたって理由付けはできますけど、愛歌は今まであんなにおかしかったのに今回は美愛に高校の頃のいじめのことを言われたからって、美愛を許し、佳奈に対して冷静に話しなんて聞けるなんて思えません。そもそも、いじめられてたからって嫌われないように好きな人のためになんでもするようになるという動機だって、不透明で美愛に傾倒してしまった理由にはならない。

 と、やっぱり気づくと言い訳めいたことを書いてしまいますね。

 

 ただ、最初の佳奈のところだけは整合性はともかく場面だけを切り取れば気に入った形にかけました。

 ……佳奈が必要以上に切なくなってしまったのはちょっと可哀相にも思えましたけど、佳奈と美愛の関係はあれでいいのかなって思います。

 美愛と愛歌も、経緯を度外視すれば関係自体は一話を書いたときの理想に近い形でかけたと思います。美愛に依存していた愛歌がそれを断ち切って、対等な関係をつむぐ。また、美愛もある意味自分を守るために愛歌にしたがっていたいびつな状態を勇気を出していったん解消することによって、本当の愛歌と、好きになった愛歌と新しく恋人としてスタートできた。それは二人にとって一番のことだったと思います。

 ちなみに最初〜中盤は色気……というかキスとか濃厚な感じでしたけど、ラストがあっさりしているのはあえてそうしました。うまくはいえないですけど、今までのことが二人とも過ちって思っている分、あっさりとさせて二人の新しい門出という風にしたかったので、思い返すと場面ごとではそれなりに自己満足はできているんですね。もっとも場面だけで満足していること自体問題ですけど。

 

 とにかく、自分が未熟なせいで読者様や、登場人物たちに悪いことをしてしまったという事実を胸に抱いてこれからに生かしていきたいと思います。お付き合いありがとうございました。

 佳奈ルートもいつかは……

 

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