終わり、でしょうか。はじめは美咲をメインに少しやってみようと思って書き始めたのですけど、なんだか表現したいことの一つが出来た気がします。もっとも拙さは目立つのですが……ただ未熟でも出来たということは嬉しいです。

彩音と美咲の関係というかお互いを想い方が自分でやっておいてなんなんですけど、ステキだと思うんです。友だち、親友以上でとにかく相手を何よりも大切に想ってるんですよね。お互いがそう思えるから繋ぐ手から気持ちを伝えられる。例え夜の寒さも二人でいれば何も恐れることもない。二人でいれば、世界が輝いて見える。誰よりも大切な人。彩音と美咲はお互いをそう思っていると、いえ、感じてると思います。

 それが急激な気もしますけど、彩音と美咲は本当に生まれたときから一緒が当たり前で離れ離れになるなんてことを一度も感じたことがなかった。生まれたときから一緒なんだから漠然と死ぬときも一緒なんじゃないかって考えていたんだと思います。

 だから、いなくなるという自分の半身を失うかのような喪失感に苛まれて相手がどれだけ大切なのかっていうことがわかった。そして、二人でいられるっていう【いつも】がどれだけ【特別】かということに気付いて、自分にとって一番嬉しいのが二人でいられることなんだと思う。だから美咲は彩音とゆめ以外を捨てて……違いますね。他の何よりも、彩音とゆめを選んだということですね。これから先、お互いが大切だと自覚した二人は今まで以上に輝いた世界の中を歩んでいけると思います。

 最後のまた一緒にいられるようになったというのは、幸せなことだったと思います。
 ただ、お互いどんな風に相手が好きなのかとか考えてそれに悩んだりもするのかもしれませんねーw でも、それも二人には幸せな悩みなんでしょう。

 

 全体的にやりたいこと、表現したいことが出来たはずなんですけど、ゆめがないがしろにされすぎですよね。最後に美咲の背中を押したのはゆめだったのかもしれないけど、それでもゆめの存在が異様に小さくなってしまった気がします。ただ、持論を述べると、友情や愛情に付き合いの長さは関係なくても、時間が積み重なってこそ出来る想いもあると思います。生まれたときから一緒という彩音と美咲の間にはゆめが入り込めないものが少なからずあるとでしょう。今回はそれが決定的に出てしまったということかもしれません。

 終わりですけど、なんだか今度はゆめの疎外感を使ってできそうな気も……どうしようかな。

 

 最後になりますけど、彩音と美咲のような関係とまではいかなくても今過ごしている時間が【いつも】だけど、それが【特別】ということはあると思います。そう思うとなんだか、周りの人や今ある世界を少しだけ大切にできるようになれると思うんです。ですので、もしこれを読んで少しでもそんな風に感じていただけたらいいなと勝手ながら思っています。

 

 長きに渡って、この作品にお付き合いくださりありがとうございました!

 ……まだ完全に終ったとは限りませんけどw

 

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