一話から登場しつつも、ほとんど絡んでこなかった玲がやっとまともに動いたかと思えば……
 なんか私はこういうキャラを作ってしまいますね。自分以外の誰かのために自分を投げ出せるキャラを。
 そういう人物がいたほうが楽な面はあるしそれに、玲だけではないのですが、自分のできないこと、して欲しいことを登場人物に投影させたりしてるので、そういうのが多くなってしまうのかもしれませんね。

 と、それはさておき、玲は望の気持ちはいざ知らず沙羅の気持ちを知りすぎのような気も……まぁ、現場を見てはいますし、これまでも一緒にいるとき二人が両思いであることと、その思いが重なっていないことをわかっていたのかもしれませんね。でも、自分の中でそれを認めると望が自分の手から離れてしまうような気がしていたのかもしれません。最後のキスには、そんな諸々の過去やら想いを込めたキス。
 なんでここでキスが必要なのかといえば、キスである必要はないのかもですが、気づかせるにはやっぱりキスのほうがいいかなと。

 にしても、望はつらいでしょうね。望は自分が、被害者という言い方はしないでしょうが自分が我慢しているという自覚はありましたから。でも、自分が沙羅を傷つけたと、察してしまったんでしょう。沙羅の言葉はあまりに本気がこもっていましたから。さらには、もう一人の親友にまで唇を奪われる始末。もっとも、玲の場合は決して望を傷つけるキスをしたわけではないですが。
 ……それは沙羅もですけど。

 その沙羅は……今度こそ、だめでしょうね。少なくとも、もう一人で立ち上がることはできないと思います。たとえ、望でも無理でしょう。もっとも、望だからこそ余計に無理かもしれませんが。でも、望以外にはいないですよね。って、意味不明な感じですが、やっぱり望以外はありえない。
 それには今ここで望が知らなくちゃいけないですよね。
 玲がいてくれたことに感謝するのは望ではなく、沙羅なのかも?
 では、また次回。

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