というわけで玲菜ちゃんはたらしというお話でした。

 困る? のは今回部員たちは、玲菜と特別なことがあったのは自分だけと思っているところですかね。

 みんな玲菜との距離を縮められたと思っています。それは、間違いではないですけど部員たちが思う距離にはかなり差があります。そもそも距離というよりも次元が違うかもしれません。

 そのこともまたみんな気づいてるんでしょうが、それをどうにかする方法はみんな見当もついていないかもしれません。誰しも玲菜の力になりたいと考えていてもその道は見えない。

 ただ……玲菜を知れば、各自自分にできることを考えることはできます。その考えた結果どんな答えにたどり着くかが大きな転換点ですね。

 

 結月だけは別でしょうけど、結月は結月で複雑なものを抱えてますね。結月は玲菜が自分のことを考えてくれるのを嬉しいとは思ってる。でも、それじゃだめだとも。

 なのに玲菜が自分から離れて行くのを受容できていません。大好きな玲菜を独占しようと思ってしまう。乙女心は難しいです。

 ちなみに結月は当然玲菜の過去も心の内も知っているわけですが、玲菜を見ればわかるとおりそれを解決できていません。結月がそれに対してどう考えているかは、なんとなくわかるかもしれません。でも、他の人に玲菜のことが知れれば結月も今のままじゃいられなくなるかも。

 

 と、最後に煽っているように次には結構話を動かす予定です。というよりも初めてな気もしますが……どこまでかはまだ明確に決めてませんが、少なくても玲菜の思う幸せな今は壊れます。

 それ以降は……誰を玲菜の隣に置くかで話が変わってくるので、悔いのないように進めていきたいです。

 いっそ、完全にルートを分けてしまうのも手かな。

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