物語としては中途半端ですけど、おしまいです。一部が、というかこの後もそれほど時間軸が進まないうちに二部となるので普通の終わり方になっちゃいましたね。

 本当はこのお話で二部の最初くらいをしたかったのですが、それをやると区切りがなくなっちゃいそうだったので。あと、美織の家族のお話をここまでで止めたのも仕様です。書くことはできるとは思いますけど、なんというかそれはどこにでもあるお話な気もするし、あまり美織と家族を深く書いちゃうとこの後の展開に支障をきたす恐れがあったので。

 でも、美織と茜についてはちょっと書きたかったかも。

 二人が久しぶりにあったところはおまけとして書く、かも? でも、やっぱりあんまりこっちで絆を深めちゃうと……若干ネタばれかもですが、やっぱり基本は同棲で年の差っていうのがあるので。茜とあんまりラブラブになると、ね。

 そういう意味じゃこの三話はプロローグというか、あくまで美織と理々子の最初の絆の物語でした。

 日々に意味を失いかけていた理々子が、美織という非日常を得ることによって日々に意味を見出した。それはたぶん、美織を失ってもなくなるものではなかったと思います。だって、離れていても美織はいる。遠くからでも美織が自分を見てくれているというのは理々子の日々の糧になれるんじゃないかな。それって友達とかとはまた別の力だと思います。理々子にはもちろん、友達もいれば親友もいる。友達から、広い意味で生きる活力をもらうこともできるでしょうけど、美織からもらうそれは友達とはまた全然別のものだと思います。それがどんなものかって言われると私もよくわからないような気もするのですが、【妹】と思える相手がいることはやっぱりがんばろうと思える大きな力だと思います。

 

 美織の家族に関しては……二部の最初のほうで軽く触れるつもりなのでここでは特に書きませんが、理々子の家出に関しては実体験……ではないですけどそんな感じです。というよりも誰もが思うことでしょうけど。誰もが家を嫌に思う時期があるし、家出を考えることもある。でも、結局それを実行できる人はほんの一握り。家を出ようと思ったところで、その適度の時期じゃ結局何もできない。すむ場所もなければ、お金もない。自分が子供だって思い知らされますよね。さらには、それが一番楽で幸せだということに気づかないのも子供なのですが。

 ちなみに私の親は無関心ではなかったですけど、放任主義でしたね。大学とか受かるまでどこを受けてたかすら知らなかったし。もっとも私にも原因があるんでしょうけど。って、どうでもいいですね。

 あんまり百合ではなかったこの二人のお話でしたけど、二部はそういう方面を中心にやっていくつもりです。絵里子とときなとはまた違った年の差をお楽しみいただけるようにやっていきたいと思いますのでこれからもどうか理々子と美織のことをよろしくお願いします。

 

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