さーて、なんとも妖しい雰囲気が漂ってきましたね。

 前回で美織の立場というか気持ちははっきりしていましたが、理々子に関しては妹として思っているということ意外はわかりませんでしたから。
 で、理々子の立場は最後のところですね。やっぱり【妹】として、美織のことを思っています。大切にするというのも、妹だから、預かっている立場だから、保護者だから。

 少なくても美織にはそう思えてしまったし、最後では理々子本人の口から、キスをされるという美織の気持ちを知ってなお、妹でしかないと言ってしまっています。

 たとえ、美織が真正面から告白してきたとしても今の理々子は受け入れることはないでしょうね。でも、それは美織が嫌だからとかではなく、理々子の立場がそうさせるのかもしれません。

 理々子からしたら美織は子供でしかなく、年上である美織は子供である美織に対して責任のようなものを感じでいるのでしょう。家を出てまで自分のところに来た美織を育てなくてはいけない。だから、簡単に美織を受け入れたりはしないし、またしてはいけないとでも思っているのかもしれません。
 でも、それだけではなかったりもします。

 対して、美織はこれに現を抜かしててはいけないと思いますね。好きなのは好きということでいいでしょうが、自分が理々子のところにいる表向きの理由疎かにしてはいけないです。理々子はそんな美織を好きにはなれないでしょうから。

 あと、茜をどうしようかなと思ったりお姉ちゃん大好きそうですからね。二人だけでするのはやっぱり限界はあるので、少しは絡めて行くと思います。でも、今回みたいなお姉ちゃんとではなくむしろ理々子と何かというほうがやりやすいかな。理々子が作る壁は、美織だけを相手にしているよりも誰かがいたほうが意識しやすいと思うので。壁をどうにかするには、まずそれに向き合うことからですし。もっとも、理々子の場合はすでに壁に対してある程度、向き合い方を決めてしまってる感じですが、それにより本当の意味で目を向けられていない気がするので、やっぱりもう一度自分と美織の関係をどこかで見つめなおさないといけませんね。

 理々子は何かがなければ変わらないかもしれませんが、美織のほうはこれを気に暴走し始めなければいいのですが……その辺も含めてまた次回にお会いしましょう。

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