……これを書いていいものなのかと今でも迷っています。せつなの物語は三十三話で終わったほうがよかったのだと思わないでもないです。というより終わったほうがいいと思っていますね。

 ただ、それでも書いてみているのは逆に終わっていいのかと思ったからです。せつなと涼香の物語は終わってしまったかもしれません。でもせつなの人生が終わったわけではなくて、涼香との精神的な決別を果たしたせつなはこれから先どういう道を歩んでいくのか……それが見たくなりました。もちろん、終わってみたときやはり書かなければよかったと思う可能性も十分にありますけど、今はチャレンジしてみたいと思います。

 って、これの主人公は渚ですけどねw 衝撃的な告白をしている通り渚はせつなを好きになってしまったので。

 書いておいてなんですが、渚は本当にせつなが好きなのかなって思いますw 恋愛感情はあるんでしょうけど、なんだか恋人というより親友になりたいように思えます。 ……ふむ、親友ですか……

 まぁ、でも今渚が思っている恋愛感情が親愛でしかないとしても渚がそれを恋愛感情だと思えば本気でそうなっていくのかもしれませんし、そもそも恋の形なんてそれぞれですから渚が自分で思っていることが渚にとっては正しいというか、確かなことなんですよね。

 ただ、渚が弱くなってしまっているようにも思えるのはミスかなぁと思います。渚はどんなときでも冷静で冷徹で、今までの渚が渚であってそれ以外は渚らしくないような気がします。たとえ、恋という未知の感情を抱いてもそれに振り回されるようなことはないと渚のイメージを考えるときには思っていました。今も冷静ではありますけど……せつなが陽菜のことをいうだけで意識しちゃうとかちょっと過剰で、私の抱いていた渚とは大分変わってしまってしまいました。それが良いのか、悪いのかは、これからの私次第なんですよね。人はずっと同じではいられませんから

 そういえば渚は陽菜が大人だといっていましたけど、陽菜が特別大人ではなくやはり渚が子供なんですよね。まぁ、確かに陽菜が物分りが良いように思えますけど、陽菜はやっぱりせつなのことを好きです。それはたぶん恋愛感情ではないです。ただ好きだから幸せになって欲しいという誰もが思う気持ちなんですよね。恋をしたことのない渚には陽菜が理解しきれなくて、大人に思えてしまう。自分でも言ってましたけどやっぱり渚は子供なんですね。

 ちなみに今回渚は冒頭で恋に対してさめているといっているのに、陽奈の時には積極的に関与したり、せつなを尊敬するといったり矛盾したようにも思えますけど、陽奈の時はあくまで陽奈を悲しませたくないということでせつなに向かい、せつなの時には恋という理解不能な感情の中で自分なら絶対に自分をとるであろうところで自分を犠牲にするという点に惹かれてしまったのかもしれません。

 

 渚とせつなのがどうなるか、これを書いている時点じゃ候補があるだけで決めていませんけど二人の気持ちや想いを無駄にしないようにやっていきたいです。

 では、もう少しせつなの物語にお付き合いください。

 

 

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