好きな人と想いを通じ合わせて、愛を誓い、指輪をもらって結婚をする。確かにこれは人として幸せを手に入れていると思います。でも雫は幸せだったんでしょうか? お姉ちゃんのお嫁さんになってちゅーして、でももう会えなくなった。たとえ幸せだったとしてもそれはやっぱり一時的なものなのかもしれません。離れ離れになっても大切に想うって誓いあったはずだし、指輪を見ればそれを思い出せるし確認できるかもしれない。だから、会えなくなっても寂しくない。なんていうのは涼香(もしくは筆者)の自分を誤魔化すための都合のいい綺麗事なのかもしれません。いえ、やっぱり寂しくないはずもないですよね。好きな人と離れ離れになるなんて普通に考えたらやっぱり幸せなはずないし、逆に雫が涼香を信じすぎてしまえばそれは雫にとって呪いになってしまうような気がします。お姉ちゃんとの結婚、そこに傾倒するのは楽になれることもあるでしょうけど、危険な感じもします。子供は一般におかしなことでも当たり前に受け入れ信じてしまう。涼香との結婚がうまくはいえないのですが、解けない魔法となり雫を苦しめてしまうこともあるような気がします。

 ただ、雫がいなくなってしまうことは最初から決めていました。もともと、雫を登場させたのは他の作品の進行状況とあわせてワンクッション欲しかったのが一つと、せつなや美優子に対する答えを見つけるため、好きということに関して考えてもらいたかったのと、あとは涼香に【母親】を感じてもらいたかったことがあります。一応、自分なりの好きや愛の形を表現するというのも運営していくうちにやりたくなったことで、涼香が自分の好きや愛に対して答えを出すのなら、【母親】を感じるということが涼香にとって大切な気がしました。涼香にとって【母親】という存在は多分あまりに大きすぎると思います。いいイメージなんて皆無に等しいでしょうけど、それでも母親からの愛を望まない(望まなかった)子供なんて、母親が存在すればいないでしょう。だから、好きや愛を知る上で涼香に母親というものを少し考えて欲しかったです。
 でも、その母親のことも、好きということに関しても、【雫優先】になってしまったため目的が達成できたとは到底思えませんね。

 と、えらそうなこといって恐縮ですけど実はあとがきを書いている最中に思いついたこじ付けだったりw でも、そのようなことは思っています。実際は具体的には言えませんけど完結(いつになるかわかりませんが)に向けてはそういうのも必要かなと思ったので。取り入れられるか、取り入れられても生かせるかはわかりませんけど。

 

 雫についての雑感を述べるとまず雫何歳なんでしょうw? 基本的に子供過ぎる気がするけどときどき今までの行動とは全然想像もつかないことをしたり、人物像がはっきりしてないです。しかし、雫に関しては心残りばかりですね。今回のデートにしてももっとやりたいことがありました。指輪を渡すところや、結婚式も練りこむ要素はいくらでもあったはずで、なんていうかシナリオ上涼香に都合のいい雫となってしまった感はいなめず、雫に申し訳ないです。涼香じゃないですけど、もっと雫にしてあげられうことはあったとそう思っています。

 

そういえばかいていて思ったんですけど、何気に同意の上でのキスって実は初めてなんですよね。一応、7-4は同意の上と言えなくもないですけど少なくても涼香には唇にするきはなかったんですし。三人のファーストキスを奪っておいて、同意の上では今回が初めてって本文でも言ってましたけど、涼香ってどういう人間なんですかw 

 あと、個人的に夕陽に照らされた街を見下ろす高台でキスというのが憧れというかかきたかったものなので、そこは満足。こういうときに絵が描けたらなぁと思うんですけど、ないものねだりしてもしかたないので。誰かかいてーw

 

 

 毎回シリーズの終わりに思いますけど、本当にこれでよかったのかなと常に思ってしまいます。もっとやり方があったんじゃないか、もっと別のいい結末が迎えられたんじゃないか、もっとうまくまとめられたんじゃないか、本当にその登場人物にとってよかったのかとみたいな後悔ともいえないものが次々に湧いてきてしまいます。もしかいてるのが自分じゃなかったら雫だって本当に幸せになれたんじゃないか? 涼香と別れても解けない魔法にかかることもなかったんじゃないかって思ってしまいます。雫のためにやれるだけのことをしたつもりではありますけど……後悔するのならそれを次以降に生かせという話ではありますけど。でも逆に次に生かそうなんて考えるからその時その時がおざなりになってしまうのかもとも最近は特に考えます。なんというか全体的に。
 読み手と書き手、その両方が存在するからこのHPや物語があるはずなのに自分勝手になってしまっていますね。特に最近は。こんな言い方は失礼ですが、プロではなく、個人の趣味のHPなのでからそれでもいいと誤魔化すことはできるはずですが……
 伝えたいものがあるのならそれを伝える努力もしなければいけないんですけどね。何をやっているのか。

 

 しかしどう考えても雫がペルソナ3の舞子コミュとかぶっている……

 

 最近は無駄にあとがきが長くなってしまってますね……なので今回はこの辺で。雫のいなくなった涼香はどうするのか。は、次回をお待ちください。しかし、もっと書きたいことがあったはずなのにうまくいきませんね。心で思っていてもそれを形にするのは難しいです。

 あとがきという方法よりも、雫編について別枠を設けるべきだったのかも。でも今さらやると大半はあとがきで書いてきたようなこととかぶってしまうので、気が向いたら書きます。
 雫、ありがとう。

 

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