いかが、でしたでしょうか。と、このあとがきのはじまりは同じ日に更新してこそ。いえるような気がしますがそれは置いておいて。区切る場所が思いつかずいつもの二倍くらいの量になってしまいました。長編が書きたいとたまにいってるけど、量的にはそれの半分くらいはこの一話でやってしまってますね。

 

 

 涼香……悪くはないはずなのに最悪です。冷静になればせつなの気持ちはわからないはずはないんです。本編でも触れましたけど、自分がその地獄にいたのですから。かなわぬからって想いを捨てられるのなら誰も苦しんだりはしません。でも、やっぱり気付いてはなかったんでしょうね。自分のことで精一杯だったし、それに……気付きたくはなかったんでしょうね。

 誕生日、一番は美優子にもせつなが誕生日だってことを伝えて一緒に祝うっていうのが最適だったのかもしれませんね。でも、涼香にだって美優子を祝いたかったし、やっぱり二人きりで過ごしたかったという気持ちはありました。しかし、せつなと約束してしまった以上それを忘れて完全に美優子のこと考えるなんて不可能です。プレゼント、くらいと頭をよぎってもそれは無理からぬ話です。まぁ、それをお花畑にいたからって美優子の部屋においていってしまうなんてないし、例えそうだとしても普通はバスで気付きますよね。まぁ、お話を作っている以上不自然な点を消すなんて不可能でしょうけど。

 美優子に見られたところはせつなのことを気にしてる余裕なんてほんとはないですよね。でも、あの時の涼香は本当にせつなを残していったらせつながどうにかなってしまう。そんな確信があって放っておくことはやっぱりできなかったんです。

 しかし、涼香も成長というか、自分の殻に閉じこもろうとしなかったのはやっぱり成長ですよね。昔の涼香ならすべてを自分のせいに考えて、すぐに立ち直るなんて出来なかったです。それは、せつなや美優子はもちろん関わったすべての人たちのおかげで涼香が変わっていけてるということ、なんでしょうか? うん、適当ですw

 

 美優子……どうなってしまうのでしょうか?w そもそも美優子の誕生日をここまで知らなかったというのがおかしいです。まぁ、美優子の性格からして自分からはいいづらいかもしれないですけど、それでも涼香なら知っててもおかしくはないはずですよね。最初にプレゼントをいらないといったのははじめからキスが欲しかったというよりも、いざというときの理由にするつもりだったというか……いや、えと違いますね。やっぱり涼香は涼香でプレゼントかって、貰ったけどもう一つ欲しいものがあるんです。のほうがよかったかな? っていうか、美優子が髪留め届けに行くところは強引ですね。

 ちなみに、部屋に入ったときはただ驚いただけです。何をしてるのかなんて理解できなかったけど、美優子から見ればせつなが自分を見てきたって言うのが、【見せ付ける】ようにと感じた。涼香のことを信じていたのに一気にそれが瓦解して、十五話のときのような自分の知らない寮の世界ということへの不信が高まってしまったんでしょう。今日の今日まで涼香が積極的に想いに応えてくれなかったという種もありましたし。

 あ、よく考えると寮の前に車止めてたとしてやりとりがお母さんに見られてたのを考えるとこれからが少しやりにくいかも。でもよく考えたら涼香さんの忘れ物を届けるっていうのは伝えてるはずだから問題ないですね。

 

 せつな……彼女のことを嫌いとか自分勝手だなんて思わないでください。いえ、嫌いはいいですけど、確かに自分勝手ですけどそれは……仕方がないなんて言葉で片付けられることじゃないけど、仕方のない……というよりもどうしようもないことだったんです。

 地獄。それ以外にせつなの心を表せる言葉はないでしょう。想いの牢獄。閉じ込めてしまえば鬱積が溜まるだけとわかっていてもそれ以外にはない。自分の中に押し込めるしかない。その想いをかけらも外にだしてはいけない。でも、想いが消えることはない。自分に応えてくれなくても、自分のほかに好きな人がいるとしても想いを寄せることは罪じゃないけど、それ自体が自分への罰になってしまう。

 心では美優子なんか消えてしまえばいいって思ってるはずです。だからって涼香が応えてくれるようになるなんて都合のいい話はないってわかっていても思ってしまう。そんな自分は醜いし、そんな自分がいるということすら認めたくはないでしょう。でも、そんな自分がいるということは否定しようがなくてどんどん想いが行き詰ってしまう。

 そんな中誕生日までを奪われてしまっては……仕方ないです。

 嫌いになって。それは、もうどうすることもできなくなったせつなの最後の手段なんです。そうなってどれだけ自分に痛みがくるかもわかっても、煉獄で心を焼かれ続けるよりはましとせつなは思ったのでしょう。

 美優子に見られ、キスをして、涼香にどいてといわれたときの「いやっ!」こそがせつなの本当の気持ちだったと思います。いかないで、側にいて。美優子のことなんて考えないで。私を見て。いま軽く列挙した程度じゃとても収まりのつかない気持ちが全部こもっていたのでしょう。

 それ以降のせつなはもうかかれてないですけど、それは次回ですね

 

 ……はぁ、これからどうしよw

 

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