……なんでしょうこれ。

 美優子と仲直りするということ自体おかしくはないはずですし、二人は喧嘩? してても相手を想いあってるのは変わってないから仲直りをするのはある意味必然です。でも、なんか変。あんなにせつなのこと気にしてたくせに、まるでそれをだしにしているようにも見える……のは見方が卑屈なんでしょうか。

 

 涼香は……何をしてるんでしょう? 美優子と話をして、仲直りをする。それはさっきも言ったように当然とは思います。でも、美優子を目の前にしながら結局せつなのことを忘れられないどころか告白する場面ですらせつなのことを思い浮かべてしまう。それは、仕方ないといってしまえばその通りだし、何度も言ってるように完全に忘れるということのほうがおかしいとは思います。ただ、そのせいで美優子のことを本気で好きというのはそうなんでしょうけど、そこにある想いがまっすぐで純粋なものなのかなと、疑ってしまいます。だからといって美優子よりもせつなが好きかといえば、そんなことはないんですよね。たぶん。

 

 毎回キャラの行動に補助というか雑感を述べてますけど、今回もせつなのことをまた少し。

 せつなは、いったいどうすればいいんでしょうか? 想いを表に出すことはできずに、内へ内へと向かっていった結果、想いが暴発し自分だけじゃなく、【友達】の美優子を、そしてなにより世界で一番大切な涼香まで傷つけた。なのに結局は、自分のため、涼香のためにまた自分を傷つけて、これからも傷を深めていくことを選んだ。それも涼香のためで自分のため。痛い、怖い、苦しい。とにかく、すべての負の感情を自分の中に押し込めて、でも今度こそそれを表には出せない。しばらくはそれですむでしょう。だけど、そもそも誕生日の日だって、想いを出すつもりなんてなかった。なのに抑えられなかった。今回だって、いくらでも我慢しようと決意はできる……はず。だけど、そんな決意が何の役にも立たないってすでに思い知っている。いったいせつなはどこに行けばいいんでしょうか? 時間がたてば心の傷を浅くなっていくのか、それとも深くなっていくのか、深くなったらどうなってしまうのか。それはまだわからないです。

 

 にしても、今回のラスト……異常ですよね……親友だったはず。なのに今はいったいどんな関係なんでしょう。たぶん、これからも二人は人が見ている、見ていないにかかわらず【友達】として振舞う、演じるんでしょう。まともな関係じゃないですよね。でも、今はそうするしかないのかな。

 

 たまに考えるんですけど、せつなはどうすれば幸せになるんでしょうか? ただ、涼香が自分のことを思ってくれるんじゃ意味がない。美優子よりも上にならなきゃ、でも、どういう状況なら涼香の気持ちを信じられるようになるんでしょうか? ただ、言葉で美優子よりも上といわれても、そこまでに何かがなければせつなは信じられないですよね。というか、もし何かあるとすれば涼香からせつなに何かをしなければだめですよね。次せつなが何かをしてしまえば、もうせつなは涼香と向き合えなくなる。でも、なにがあれば涼香がせつなのことを好きになるのかな?

 

 次は、予定外だけど少しせつなの外伝をやろうかなとも。

でも、せつなの外伝もともかく美優子のことをどこかでフォローしないと美優子こそただ、涼香の過去を知り、涼香に好かれているというだけでせつなが望んでも手に入らないものを独り占めしてしまっている気がします。どうして、涼香が美優子を好きなのか、美優子が涼香になにをしてあげられているのか、もらたしているのかを明確しないといけないのかなと思います。ただ、美優子だって今回涼香の気持ちに甘えているように見えても必死だったんです。せつなのことを傷つけているのに胸をえぐられているし、涼香の気持ちをほんとに受け止めていいのかっていうのにも悩んだと思います。悩んで悩んで、涼香のことをあきらめようかなと思ったこともふと頭をよぎることだってあったと思います。けど、どんなことを思ったって好きっていう自分の気持ちは本当で、好きっていってくれる涼香に甘えてしまう。
 好きに理由はいらないというのは自論ですけど、美優子がどうして涼香を好きっていうのがよくわからないからなおさら美優子が勝手に見えちゃうのかな。ある意味美優子は恋をしている身として当然の行動をしているだけかと思っているんですけど……うん。

 でも、とりあえずはせつなの外伝かな。

 

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