一体このお話はどこに向かっているんでしょう。っていうか、せつな編だったはずなのに今回は渚が主人公のようにしか思えないですねw
 渚、最初は陽菜に友達が必要かなと思って考えただけだったですけど、どんどん役割が大きくなってきたような気がします。陽菜のためを思って色々したはずなのに、少し後悔なんかしたりして、でも結局ありがとうって言われたり、せつなにも同じようにありがとうといわれ、せつなになぜか胸のうちを素直に明かされて。渚はただ陽菜が見ていられなかったから、せつなとの関係を終わらせたかったはずなのに、自分の思った以上のことがおきいてしまってうまく自分で整理し切れてないのかな。せつなとは色々あったけど、嫌われることもなくなんだか不思議な関係に思えます。単純に友達というわけではないけど、胸の内を明かせてしまえるよくわからない距離。それは二人にとって何か意味のあるものなのかはこれからですね。

 というか、こんな性格でよく今までやってこれたなと思います。絶対陰口たたかれるタイプですね。ただ、それを気づいていても自分を変えない人間なんだと思います渚は。さて、渚も今回色々思うことがあったでしょうけどこれからどうなるかな。

 

 陽菜は、ほんとうは気づいていたんでしょうね。でも人は自分の見たいものだけしか見ようとしないから、そんなの見ないようにした。だから、きっかけをくれた渚にありがとうっていえたのかな。もちろん、同時に少しはうらんでるって気持ちもあるんでしょうけど。でも、つらいときに手を握ってくれる友達がいるのは素敵なことですよね。

 

 せつな……結局この数話でせつなになにがあったんでしょうか。せつなのためと思って始めたシリーズ、だけど実際はせつなに残った結果は、たとえ自分を好きでいてくれる人がいてその人のことを自分が好意的に思っていたとしても、結局は涼香のことをあきらめられないという想いを自分で再認識したことだけ。それは、もしかしたらすごく大切なことかもしれないけど、それを突き詰めると絶望を自覚するだけになってしまうような気がします。一生このまま報われない想いを抱えて生きていかなきゃいけないんじゃないかという圧倒的な絶望。それを不安に思うのに他の誰でも涼香の代わりになることはない。いくら刷り込みをしてしまっているとはいえ、もう自分じゃこの想いをどうすることもできない。だけど、それを変えることができる相手は一人だけいて、もしその相手から何かがあるのならせつなは変われるのかな。

 

 

 涼香と美優子は結局どうなったかぜんぜん書いてないですね。美優子なんて名前しか出てないし。ただ、渚の目から想像するに普通の恋人のようになれてるんじゃないのかな。涼香は相変わらず積極的にはなれてないのかもしれないけど少なくても美優子とは「うまくいっている」といっていいんじゃないかなと。

 もっとも、二十四話のラストを思うと涼香がせつなのことをどう考えているのかわからないですけど。涼香にとってせつなはずっと一緒にいる存在だったし、もしかしたらせつながそう思い込んだように嫉妬をする気持ちもゼロじゃなかったかもです。あ、これはあとがきなので適当なことを言っているだけですよ? たぶん。

 さて、次回からは本筋に帰って涼香視点でお話が進みます。このせつな編? を生かしながらやっていきたいですね。

 

ノベルTOP/S×STOP