もうしわけありません。三十一話の終わりがあんなだったのに、それに一切関係のない話になってしまいました。このシリーズに入ってからの引き伸ばしであることは認めますけど、美優子の想いもきちんと書いておかなければいけないとは考えていたので許してください。

 

 今回は未熟さが出てしまったなぁと痛感です。全体的にもっとうまくできると思うのですが、どうすればちゃんと自分の頭にあるビジョンをわかってもらえるのかということに苦心し、それを到底達成できたとは思えなく終えてしまったのが情けないです。

 さつきさんの想いも美優子の想いももっとやりようがあるはずなのに、それを言葉は悪いですけど妥協してしまって美優子たちにも申し訳なく思います。というか、何回か書かせていただいていますけどそういうところを妥協してしまっているのが、私が同じところで成長が止まってしまっている原因の一つなんですよね。

 

 さつきさんの理由はおかしくないとは思いますけど、前述の通りもっとうまくできたと思いますし、あと母親のことが言葉だけでしかないからさつきさんの板ばさみになっているという辛さをあんまり出せなかったのは致命的ですね。ただ、さつきさんも望まずもその状況に追い込まれてしまい、こうなるしかなかったということはわかっていただけたかなと思います。

 そして、美優子はさつきさんの気持ちを、どれだけ涼香のことを大切に想っているかを思い知りました。だから、母親のことは抜きにしてとにかくさつきさんの気持ちを誤解しないで欲しいと願い涼香へ向かっていたわけです。
 涼香がさつきさんのことを大好きだって知っているから二人の揺らいでしまった絆を繋ぎ止めることが出来るのは二人の気持ちを知った自分しかいないと涼香へアプローチをかけてはいる。ただ、涼香が美優子すら拒絶してしまうのも仕方のないことではあって、美優子もそれは理解している。
 それでも美優子は自分が涼香に嫌われようとも二人の仲だけは……って思いせつなのこと、協力を求めようとして、でも迷っているという状態ですね。

 

 あ、ちなみにこの美優子が回想をしている日は、三十一話の夜です。この一夜の差がどうなるのかな。

 それでは今回はこの辺で。

 

 ……やっぱり、分岐、でしょうか……?

 

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