立ち止まって自分と相手を見つめなおす。
それは恋にとってどこかで必要となるものなのかもしれません。
そして、また自分の気持ちを確かめてもう一度歩きだす。
今回はそんな回でしたね。決して続きを考えていないから適当にお茶を濁しているのではありません。多分。
というか渚がせつなを好きすぎるのが意外というか、悪いことではないんでしょうけど……意外です。
まして、涼香にあんなことを言ってしまうなんて、自分でしておいてなんですがすごい予想外でした。
何にも知らない渚は結果だけしか見えない。だから、渚にとって涼香は好きな人を傷つけた相手としか見えない。いえ、そう見るほうが楽でしょう。そう考えればそれ以外を考えなくてすみますから。
好きな人には相手にすらされない。それどころか、嫌いとは言われていなくとも近づくなといわれている。しかも自分の気持ちすら整理できていない。なのに、せつなを気にせずにはいられない。
せつなが泣いているように見えたのは、多分渚の勝手な想像に近いものです。ただ、真実の一端をついているものではあるでしょう。それが見えたのは渚がせつなを思っているからなのかな。
お風呂のシーンで梨奈が出てきたのはあえてです。あそこに涼香を出すことも考えましたけど、一応外伝というものでもありますし、なにより今涼香がせつなをどう考えているかはあまりはっきりと書きたくなかったというか、私としてもあまり考えたことがないので、せつなを思っているということだけをかきました。
梨奈の知っていることは大したことではなかったはずです。でも、梨奈は梨奈なりに三人を見つめてきて、そこにあった想いの深さはある程度しれているでしょう。
それを知ることによって渚がどう変わったかというと、本編でも言っていたとおり、何も変わってはいないのだと思います。
ただ、想いが強くなった。人から想いを託されることは決して楽なことではないです。今回渚は遠回りですが、涼香からも想いのバトンを渡されました。それは渚にとって負担にもなることだったかもしれません。だけど、それを自分のものにできるのならせつなに届かなかった想いを届けられるのかもしれません。
一人だけではない想いを抱いて、渚はせつなと向き合うのでしょう。
それにせつなはどう応えるでしょうか。
何気に一応の最終回だったり。