別段分ける必要性はないでしょうけどとりあえず一端終わりです。

 最初は一まとめにしようと思っていたので前編のところが随分と急ぎ足になってしまってますね。

 まぁ、問題なのはそんなことよりも絵梨子とときなの二年生のやつに似すぎているということなのですが……正確にはときなのほうをこちらに似せてしまったのですが……こちらはS×S四話の時点で考えていたお話でしたので。

 

 ほんの些細なすれ違いが感情の対立になってしまう。恋愛でも友情でも、人間関係っていうのはこういうことになってしまうとなかなかその糸をほぐすのは大変です。もちろん、この二人はこの出来事を乗り越えたから本編で登場するような姿に……まぁ、本編でこの二人が一緒な所なんてほとんどないですが、とりあえず仲睦まじくはなれていますよね。

 にしても、梨奈は急に怒りすぎに見える……私の中では梨奈は夏樹の部活やらなんやらに理解を示してはいるもののもっと自分との時間が欲しいとは思っています。それを口にはしないという不満だけを溜めていっている状況だったので、夏樹の浮かれ具合とその次の日にまで予定を入れてしまったというのが心の導火線に火をつけてしまったんですね。

 夏樹は梨奈のことは大好きなのですがそれをあんまり表には出そうとしないタイプです。恥ずかしいと思っているというよりも、表に出さないことのほうが普通に思っています。ただ、梨奈のことは大好きで信じています。だから、一緒の部屋にいることもあるし、梨奈と違って休み日に特別デートをしたいとはあんまり思ってません。それは別に梨奈のことが好きじゃないわけじゃなくて、そんなことしなくても絆は揺らぎようがないんだと信じていました。だから、ちょっと梨奈の理不尽に思える言葉に反感を持ちましたけど、多分夏樹の中じゃ確かに自分が悪かったと思う心のほうが強いのですが……先ほど書いたように感情的になられては話を聞いてもらうということすら困難で冒頭のようになってしまってますね。

 長く書くつもりはないのでおそらく次話で二人のこのお話は完結ですけど、ときなの時とは違って結末が見えているというのは話を作るうえでは問題だったりするんでしょうか……もっと構成を考えておけばよかったですね。……構成の大本は三年以上前の話なのでこれに限っては今さらですが、こういうことを次にいかしたいです。

 

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