「ん、ちゅぱ、ちゅく、じゅぷ……彩音」
「ふあ……ん、みゅ…ぁ……はあ、美咲」
まずは美咲に唇を奪われた。
美咲の熱い息遣いを感じながらのキス。ぐるりと回転するようにあたしの舌を押しのけ、絡みついて、今度はざらざらした味蕾を舐められる。美咲のキスはいつも激しくて、すぐに口の周りに唾液が零れちゃう。
いつもなら、それを美咲が舐めてくれてまた際限なくキスを重ねるんだけど
「……ん、ちゅ……ぺろ……ん。彩音」
今日はそんなことしなくても綺麗にしてくれる相手がいる。
ゆめはあたしの体をぎゅっと引き寄せながらあたしの唇からもれる唾液を舐めとっていく。
(や、っば)
あたしは早くもそんなことを思っていた。
美咲からキスされるのも、ゆめに体を舐められるのも。もう体にバチバチって電気が走るみたいに気持ちいい。
「ふ、ふふ……彩音ったらなんて顔してるのよ。まだ初めたばっかりなのに。とろけた顔も素敵だけど」
「へ……?」
ほとんどされるがままになってたあたしは美咲にそう言われるまで唇が離れたことに気づかないで、言われてからかぁって体を火照らせる。
そ、そんな顔してんの? 確かに今までにない感覚にすごいとは思ってたけど。ほんと美咲の言うとおりまだ数分と経ってないのにこんなんじゃ……
「んっ……」
なんて考える暇すらなく今度はゆめにキスをされた。
「……ん、みゅ……ちゅ、ちゅ」
ゆめはまず唇の周りをその小さな舌で丁寧に舐めとる。ネコみたいにざらっとした感触があたしの背筋を震わせる。
(ゆ、め)
その仕草になんだか一生懸命さを感じて、あたしは自然とゆめに舌を伸ばしていた。
「……あやね……んにゅ。ちゅっ、ぷ、……じゅりゅ……にゅぷ」
「ゆめ……ん、ふあ……じゅぁあ、ああん」
やっぱゆめの舌ってちっちゃい。わかってたつもりだったけど、美咲とキスした後だとなおさらよくわかる。
『……にゃ、ぅ……ん、ふぁ……んっ、ぁあ』
美咲のキスは少し一方的なところもあるけど、ゆめとのキスはこうしたいって思うことが自然とできて息があってる感じが好き。あ、もちろん美咲とのキスも大好きだよ。どっちがいいじゃなくてどっちもすごくあたしを満たしてくれる。
「……仲がいいことね。じゃあ、私はこっちをもらうわ」
(? っ!?)
ゆめとのキスに夢中になっていたあたしのブラを外すと
「んんーー。じゅちゅ……ん」
胸に触れられた刺激に声を出そうとしたけど、それもゆめにキスをされててできなかった。
「ふふ、もうこんなにしてる、やらし」
「ぁん、ああ……ぁ……、んぁはあ」
美咲が胸をもんできて声が漏れるけどゆめがそれすら許してくれないでキスを続ける。
キスと胸を責められる感覚。
(ふ、二人にされるのって、予想以上に……)
気持ちいいとか言うといやらしい人間みたいに思えちゃうけど。それ以外に表現できないくらいの快感が体を翻弄する。
「ん、ちゅ、ああぁ、んっ……ぁはぁ」
「……ふぁ、みゅ……あや、ね……も、っと」
「あむ…あちゅぅ……彩音のおっぱい、おいし。ん……はむ」
触れ合う唇が気持ちよくて頭がくらくらするし、美咲の舌があたしの乳房を舐めて、乳首を少し痛いくらいに捻る。かと思えば舌で優しく丁寧な愛撫をしたりで、体の上の方から甘い痺れが走っていく。
「っか、はぁ…っ…あぁ……」
そんな中長いキスに疲れて、まだ物足りなさそうなゆめから無理やり唇を離した。
「はぁ……はぁん…あぁ……ぁあ、ぁ…」
けど、呼吸を整える暇なんてあるわけない。美咲に変わらず胸を刺激されあたしは意図しない喘ぎをあげさせられる。
「……むぃ」
「あ、ちょっとゆめ!?」
「へ? ん、ぅんぁ!」
ゆめが妙な声を上げたのに続いて美咲が何やら不満げな声をあげ、あたしも甲高い声をだす。
ゆめの手と唇が美咲から片方の胸を横取りして同じように責めてきた。
「ん、もう。せっかくキスをゆずってあげたっていうのに」
「……はむ……ちゅ。ぁん」
「まぁ、いいわ。二人で彩音のこと感じさせてあげるのも」
いいながら美咲も胸への責めを再開する。
「ふ、たり、と……もぉ…ああぁん、う、あは、ああ……」
美咲の指が胸を絞る様にしながら充血した乳首をはじくように舐める。
「はぁ……んっああ、ぁく、ぅん……あ」
ゆめは小さな指を胸に沈みこませ優しく揉んで乳首を優しく甘噛みする。
「……んっ、彩音。気持ちいい?」
「う、うん……すごく、いい……よぉ……ぁあ、っふぅ、ん」
「……ぁむ…あちゅ、れろ、ちゅ。私は……?」
「ゆ、めのもすごく、いい……よ」
どっちがいいかなんてわかんない。二人の手も唇もそれぞれあたしの快感神経を刺激して、胸からそれが広がっていく。
頭は痺れるし……それに
もぞ、と足をすり合わせた。
(……うわ)
それは無意識だったけどその意味を考えちゃうと恥ずかしすぎて死んじゃいそうになる。
「…………ふふ、やらし」
「っ!!」
美咲があたしの行動の意味を理解して楽しそうに
「心配しなくてもしてあげるわよ」
といって、指をススーっと胸から下にさげていくと
「えい」
パンツを引き下ろされた。
「んっ……」
冷たく感じる。それは気温が低いとかそういうことじゃなくて……
「わ、もうびしょ濡れじゃない」
こういう、こと……
「う、うるさ……ん、ぁあ」
抗議しようとしたけど、それよりもまた甲高い声が出た。美咲は少し距離を取ってるけど、ゆめは空いた胸にまでとりついてあたしに快感を送り込む。
さっきと同じように胸の突起を刺激しながら、もう片方じゃ同じ場所を指で捻る。
「ぁん、ゆめ、めずらしく、はげしい、ね…んぁ……ふぁ、ぁ」
ちょっと痛いけど今はその刺激も気持ちよさに変わるくらいに体が敏感になっちゃってる。
「………あむ、ちゅ。はむ。別に、いつも、通り……もっと、してあげる」
「ゆめぇ……ぁ、ああ、ん……はぁぁ」
「…………」
あたしたちのやり取りに美咲はなんでか口を挟まず、じっとあたしのことを見てる。それがどんな意味か分からないけど、このまま美咲が何もしないなんていうことはありえないわけで。
「は、ぁああ、ん!」
いきなり下半身に甘美な電流が走って思わず体をのけぞらせた。
「ちゅ。はむ…ちゅぷ……ぺろ……あ……ぢゅるる……ちゅぅ」
「ぁ、ああぁ、んっはあ、ぁああ!」
何されたか見なくてもわかる。……あそこから感じる暖かい舌と、響く音で。
美咲があたしのあそこに……口づけてる。陰唇をねっとりと舐めて、溢れる愛液を啜る。
「ん……んく、ぁん。ふふ……おいし……ちゅ」
「ぁ、あはああ、ん、ひぁ、う……うぁあ」
二人の時なら何言ってんのくらい言うけど、ゆめと美咲の二人に絶え間なく責められて口からは喘ぎ声しかだせない。
「んっ、ふふ……彩音はここ、一緒にされるのが好きなのよね」
「ぁ、っ、みさ、き……んぁ、ああ、そ、れぇ……んぁあ!」
美咲は上ずった声を出すと、いきなり指を中に突き入れた。同時に、クリトリスに舌で何度もつつき、舐め上げる。
「み、さき…あぁ、だ、だめ、それ……かんじすぎ、ちゃ! うぁぁ」
同時にされるの感じすぎちゃって二人でするときだってあんまりしないのに、こんな状況でされたら…すぐに……
「ぁむ……ぢゅう……ちゅ、ちゅぱ。クチュ……」
「っ、ぁ……あ、……んふああ、あ……や、んっ……はぁあ、ぁ」
やばい。もう頭が真っ白、ほんとにもう……
「ふあ! あぁあ……っぁ…ぁ…えぁ…?」
もうなすすべなく達しちゃうのを待つだけのあたしは急に胸への刺激がなくなったことになんだろうって思うと、ついで下にも同じことが起きた。
「ちょっとゆめ、なにするのよ」
見るとゆめが美咲のことを引きはがしていた。
「……わ、わたし、だって……彩音の……な、なめて、あげる。いつも……してあげてる、もん」
(へ?)
そ、そんなこと、ゆめはしたことないじゃん? あたしがしようとしたときも恥ずかしいからだめって言われたのに。
「……ふーん。まぁ、いいわ。今日は、そういうことにしておいてあげる。じゃあ、一緒に、ね」
「……うん」
二人が微妙に妙な会話をしてのには気づけないであたしは
(ふ、ふたり、で……?)
っていうところだけの意味だけを理解して、背筋を震わせた。多分……期待八割くらいで。
「んぷ……ちゅ………れろ、ちゅるぅ」
「あむ……ぺろ………くちゅ…にゅぱ」
二枚の舌があたしのあそこを這いまわる。美咲は積極的に、ゆめは少し戸惑いながらも丁寧に。
(あったかくて、くすぐったくて、もどかして、ぞくぞくして)
頭が痺れる、気持ち良すぎて怖いくらいなのに体が浮き上がって自然に二人の愛撫を求めちゃう。
「はぁ、…あ、ぅぁあ、はあ、う……くぅっ、ん……はぁ!」
膣の入口を二人の舌で舐められ、軽く噛まれる。
「ふああ、そ、れぇ……んぁああ」
かと思えば二人の指が中に突き入れられて、中を激しく擦られるとあそこが広がって中からエッチなお露がトロってするのを感じちゃって羞恥に燃え上がる。
「や、……ああぁ、だ、駄目……だめぇえ……んぁあ」
さらに今度は二人の舌がもうこれ以上ないほどに大きくした私のお豆を責めると
「あはあぁあ……っあ、、そ、んああ、もう……もうぉ! あぁ、い、っちゃ……いっちゃう!」
もう、何も考えられない。二人にされるのが気持ち良すぎて、恥ずかしいけど幸せな心地よさがあたしの体を包んでいく。
「ふふ、イっちゃっていいわよ。ちゅ……私がイかせてあげる。はむ……」
「………イって、いい。私が、彩音のこと気持ち良くしてあげる。ちゅ…」
そう言って上目づかいに私を見る二人と目があっちゃって
(っ!!?)
それが私の快楽中枢に触れたみたい。
「イっ、くぅ……ぁあああ!」
あたしが間違いなくこれまでで一番の絶頂を感じたその瞬間。
プシュウゥ。
「きゃ!?」
「みっ!?」
あたしのあそこから何か透明な液体が飛び出て、目の前にいた二人に降りかかる。
「え……あ……」
こ、これって……いわゆる、その……
(潮、噴いちゃった、やつ………?)
そういうことがあるっていうのは知ってたけど、こんなの初めてなのと激しい絶頂に疲れてなんだかあんまり現実感がない。
「……ふぁ……」
二人もびっくりしたのかお互いを見つめあってるだけ。
(あ、っていうか)
「ご、ごめんね。二人とも……そ、その、下着、よごしちゃって」
あたしはもう裸にひん剥かれちゃってるけど、二人はあたしが部屋に戻ってきた時の格好のままで、あたしの……潮、で濡れちゃってる。
せっかく二人とも可愛い格好なのに。
「んふ……」
あたしが申し訳なさそうに二人に謝ってから先に反応を見せたのはやっぱり美咲で、軽く笑うと
「みゃ!?」
(へ!?)
ゆめのほっぺを舐めた。
「ん、ちゅ……れろ」
濡れたゆめの頬を綺麗にするかのように美咲はねっとりと舌を這わせていく。
「………ん、っ…ふぁ……み、ぅ」
美咲の舌が頬を撫でるたびゆめがくすぐったさに体をよじる。
(うわ、なんか……エロ)
下着姿の二人が、片方になめられて頬を染める。正直見てるだけでドキドキしちゃうほど官能的な光景。
まぁ、さっきまでもっとすごいことされてたんだけど。
「ふ、謝ることなんてないわよ。それだけ彩音が私で感じてくれたってことでしょ。むしろ嬉しいわ。それにすごく、おいし」
って言いながらまた、ゆめの頬にある雫を舐めとった。
「っ…ば、かじゃ、……っ!?」
おいしいとかバカじゃないのって言おうとしたあたしだけど、その前にまた今度はゆめに驚かされる。
「ん……ゆめ………」
ゆめも美咲のほっぺにキスすると同じようにあたしにふりかけられたものを舐めた。
(こっちはこっちで……)
してることは同じだけど、美咲がしてたのを見るのとはまた違う良さがある。
「……んく……彩音のなら、全然いい」
「そ、そう……」
美咲相手だけなら、バカじゃないのっていうところだけどゆめにまでそう言われちゃうとどう答えていいかわかんないな。
「っ、はぁ……」
どうしていいかわからないままあたしはとりあえず呼吸を整えてようとしたけど、そんなことを許してくれる二人じゃない。
「彩音……ちゅ」
「ふぁ……?」
「ところで、彩音」
「ん、なに?」
「どっちを先にしてくれるの?」
「へ?」
美咲はあたしに軽くキスをして体を寄せるとそんなことを聞いてきた。
「……ん」
すぐに意味を把握できないでいるとゆめも同じように体を寄せてくる。
「だから、私とゆめ、どっちを先に気持ち良くしてくれるの?」
や、やっぱりそんな意味か。
「私よね? 私が彩音のことイかせてあげたんだから」
あたしの腕を抱き寄せながら勝気な笑みで迫る美咲。
「…………私が先。彩音はロリコンなんだから私にするほうが好き」
同じくあたしの腕を抱いて、少し不機嫌な顔をするゆめ。
「え、えーと……」
当然あたしは困惑しちゃうわけで。
(ここはあれじゃないの?)
あたしが二人にするんじゃなくて、あたしにした時みたいに二人でどっちかにするのもんじゃないの? なんであたしが一人でするみたいな話になってるんだ?
とは思うけど、なんとなくそれを口に出す気にはなれなくて、代わりについさっきの光景を思い出す。
それに、なんだかんだで大分疲れちゃってるし……
「あたしがするよりもさ、二人でしててよ」
そして、わざわざ二人の気に触ることを言ってしまった。