始まりのキスから数分後。
「っ……は、はぁ……あ……ぅ…みゅぅ」
ゆめがすごい涙目になっている。
小っちゃい体でベッドに横たわる状況は数分前と変わっていないけど、いくらか違う面もある。
あたしはその違うところを改めて見て
(ちょっとだけゆめに言われたこと否定できないかもね)
ロリコンかどうかは置いといて、ちょっと特殊なことをしてる気がする。
「…………ぅ……へん、たい」
ゆめはそんな特殊な状態であたしに負け惜しみのように言ってきた。
「…………」
さっきまでなら簡単に否定できたその言葉を今は受け流すくらいしかできない。
だって、今のゆめの格好は普通にしてたらありえないものだから。
ホックの外れたスカートをめくられ水色と白のストライプのショーツが丸見え。上半身じゃブラはもうないのに青色のシャツがずりあげられて、小さな小さな胸が露出されている。
加えて羞恥心で涙目になってゆめがあたしを見つめてる。
服は着てるのに大切なところが隠せてないっていうインモラルな状態に興奮というか愉悦を覚えてるあたしはちょっとだけゆめの言葉通りかもしれない。
それに、ゆめは本当に小学生って言っても通じそうなくらいだからなんか背徳感みたいなものがあってそれがまたたまんない。
(むぅ、やっぱりあたしはちょっと特殊なのかなぁ)
でもあたしはあくまで純粋な気持ちでゆめのことを愛してるだけで、そんな相手のいろんな面を見たいのはおかしいことじゃないはず。
(だって、恥ずかしがるゆめとか可愛いなんてもんじゃないし)
うんうん、仕方ない。仕方ない。
と、認めたくないあたしはそう結論づけて再びゆめにキスをするために起こしていた体をゆめに重ねていく。
ただし、そのキスは唇じゃなくて
「はむ……」
ちっちゃく可愛い乳首に。
「……ふ、ぁ!」
ゆめは感じやすい部分にキスをされてビクンて体をのけぞらせた。
「あれ? ゆめもう感じてる? まだ初めてからそんな経ってないのに……」
舌先でぷにぷにとした乳首を押してみる。
「……みぅ…あ、あぁ…」
切なげな声。羞恥と快感の混じったゆめの可愛い声。
(もっと)
って思って手をもう片方の胸に当てる。
「ふみ!」
まだそれだけなのにゆめはするどく声を上げた。
これからどうなっちゃうかがわかってるから。
(いっぱい感じさせてあげるからね)
そう思ってあたしは胸に当てている手に力を込める。
ほとんど弾力のない乳房を軽く揉んでからすぐに口でしてる方と同じところをつまんだ。
「ふにゃ…あ…あぁ、ん」
ゆめが子猫みたいに可愛い声を上げる。
「ぴちゃ、クチュ……ちゅ」
わざと音を立てて舐めて、しゃぶって。
「にゃ、ぅ……はぁあ、あっ、んっ」
ツンってとんがった乳首を指で弄る。二本の指でつまんで、クニュっと押してみたり、擦ってみたり。
「……ぅ、あぁあ。はぁ……ん」
ゆめは普段もだけど、こういう時もあんまり声を出そうとしない。恥ずかしくて我慢しちゃうみたい。
それはもちろん可愛いんだけど
「ね、ゆめ」
あたしは顔を上げる。
「……あや、ね? ぅ……み」
空いた胸にすかさずもう片方の手を当てながら。
「もっと、っておねだりしてみて」
「……ふぁ? ぁっ」
もう夢見心地なのか何を言われたのかわからないって顔をするゆめの胸に軽く刺激を与える。
「だから、もっとおっぱい弄ってっておねだりしてみてよ」
「っ! ……そんな、こと……言えない。ふぁ…ん」
「えー? どうして?」
「……ぁ、んん……はずかし、ふ、みぃ……い」
「でも、ゆめのこと好きにしていいんでしょ? あたしゆめにおねだりしてもらいたいなぁ」
「……そういう、意味じゃ、な……にぃあぁ」
胸をいじりながらだからなかなか会話が進まない。
けど、そんな時間も楽しい。ゆめがあんまりにも可愛くてもっと愛してあげたいって思っちゃう。
あたしはそう思うとにやっと笑いながら片手を外して、残ってる手でゆめの乳首てっぺんを軽く撫でるようにする。
「ふにぃ……」
「言ってくれないってことはもうこれ以上はされたくないってことかなー」
「…………」
「残念だけどゆめが嫌なら、無理やりするわけにもいかないし」
あたしはゆーっくりゆめの体に指を走らせ少しずつ接する面積を減らしていく。
「……ぅ…ぁや」
それが完全にゆめと離れそうになると、ゆめは涙でいっぱいにした目であたしをにらむようにしてかすれた声を出してきた。
もっとも睨まれたところで怖くないっていうかむしろはぁはぁしちゃうくらいだけど。
「で、どうするゆめ?」
あたしはゆめの視線にとぼけて白々しく問いかけた。
「……へんたい」
負け惜しみのようにゆめはつぶやいてから、急にしおらしい顔になって
「……やめる、な。も、っと、する」
悔しそうに言ってきた。
「え? 何をー?」
ただあたしはそれでもとぼけて見せた。
「……っ。む、ね……お、っぱいを……もっと、いじる」
本当に恥ずかしくて死んじゃいそうっていう顔でゆめはそれを絞り出した。
「いじるだけ? どうしてほしいかちゃんと言ってくれないとわかんないなぁ」
「っん、にゅぅ、う……おっぱい、も……乳首、も……いじって、ちゃんと、私のこと…………」
(やば、こっちが興奮してきた)
それほど今のゆめは可愛い。
まして、
「……気持ちよく、する」
こんな羞恥と期待を混ぜ合わせた大好きな人の声を聞かされたら。
ちゅ。
あたしは胸に湧いた情動に導かれるようにキスをした。
「ゆめ、意地悪してごめん。ちゃんとしてあげるからね」
そう言ってあたしは服を脱ぐ。ショーツだけの状態になって、半脱ぎ状態のゆめも同じ格好にさせた。
「……ふぁ。彩音」
「ゆめ。あったかい」
直に素肌を重ねる。
柔らかくてすべすべのゆめの肌。それをあたしの体で軽くこする。
「…みう」
敏感になってるゆめは胸と胸が軽くこすれただけで甘い声を上げた。
そんな反応もいちいち愛しくて、もっとゆめに感じてほしくなる。
「あむ…ちゅぅ…にゅぷ、ちゅ」
ゆめの口の中で舌を絡めながら、手はゆめのちっちゃなふくらみとその頂点にあるつぼみを弄る。
「…ん……っ、あぁん、ちゅ、ふぁ…っにゅ、ぅ」
キスをしながら、ゆめは体を小刻みに震わせる。ただの反射みたいなものなのか、どっか触って欲しいところがあるっていう無意識のおねだりなのか。
どっちにしてもとにかく可愛い。
「にぅっ!」
さっきまでは片手だけだったけど、今度は両手になってゆめの胸を責めたてる。
引っ張るようにしたり、摘まんでひねってみたり、手のひらで包み込むように揉んでみたり。
「…ふ、ぁ…あや、ね…にゃぅ、うぁはあ」
キスを終えてあたしは、子猫の鳴き声みたいなゆめの喘ぎをもらすゆめを見つめてみる。
きゅっと目を閉じて時折体を浮かせたり、首をふったりして、体に溢れる快感を表してくれる。
あたしはそれが嬉しくてしばらくそうやってゆめの感じる姿を楽しませてもらった。
「ふ、……にゃあ……ぁ……」
胸を解放するとゆめはくたーとなっちゃって、気だるそうな息をもらす。
達しちゃったわけじゃないんだろうけど、ゆめの体にはちょっと激しかったみたい。
「ふふ、ゆめって本当に胸弱いよね。やっぱりちっちゃいからなのかな?」
「……う、に……どうせ、ちっちゃい。ロリコン……」
「だから違うって。ん……」
またキスをした。黙らせるにはこれが一番。
軽いキスを終えるとあたしはゆめのふとももに手を伸ばす。
「……彩音」
ゆめがちょっと不安そうにあたしを呼ぶ。
「ゆめ」
その理由がわかってあたしはまたゆめにキスをした。今度は口を封じるためじゃなくて安心してもらうために。
もうこっちも何回はしてるけど、まだ慣れないところもあるみたいでこんな風に心細そうにする。
『はぁ……』
キスが終わるとあたしたちは少しだけ見つめあって
「優しくするから、ね」
「……うん」
いつもと同じような会話をした。
それを合図にあたしは指を上に向けて走らせていく。
すぐにショーツにたどりついてちょっと力を込めると
「みゃあ……」
クチュって音を立てた。
「もうこんなにしてるんだ」
湿った布をまずは中指と人差し指で押し当てながら撫でる。それだけでくちゅくちゅってエッチな音が立った。
「いつもより濡れてるんじゃない? さっきあたしにいじめられて興奮しちゃった?」
(まぁ、いつもなんて覚えてはないんだけどね)
こういった方がゆめが恥ずかしいだろうから言っとく。
「うる、さい。……いじめるな。優しく、しろ」
ほら、ゆめが可愛いこと言ってきた。
「してあげるってば。ねっ」
あたしが言いながらショーツに手をかけると、ゆめの反応を見ずにそれを下へと下げていった。ただ、足首にかけて完全には脱がさない。
「ゆめ。大好き」
「………バカ」
あたしは再びゆめに体を重ねると唇を合わせて、舌を絡めそのまま手をゆめの中心にもっていく。
「…ちゅる…んふぅ、ん」
何されるか分かったゆめはちょっとだけ体を強張らせる。それをほぐしてあげるように口づけを穏やかにしてから、そこに触れた。
「っ……」
ぬるぬるとした愛液に溢れたそこをまずは優しくなでる。
くちゅ、ぐちゃ、ちゅく。
エッチな音が直に響いてあたしもゆめも恥ずかしい。
けど、もちろんこんなのは序の口。
「ゆめ、いくよ」
「……う、ん」
ゆめが小さくうなづくのに続いて指でぬるぬるが出る源泉を広げた。
それから時間をおかずにまずは中指を突き入れる。
「ふぁ……ああ」
その刺激にゆめは体をのけぞらせた。
「ゆめ。どお? 気持ちいい?」
一本くらいじゃほとんど抵抗なくあたしの指はゆめの中を前後する。時折指を折り曲げたり、爪で膣壁をひっかいたりしながら。
「う、ん……きもち、いぃ」
思いのほかゆめはあっさりとそう言ってくれて、あたしは嬉しくなると同時に
「にゃぅ!?」
もう一本指をゆめの中にいれた。さっきよりは圧力は感じるものの今もとめどなく溢れる愛液のおかげで音を立ててなめらかに吸い込まれていく。
「んっ、あたしも気持ちいいよ。ゆめの中、熱くて指がとけちゃいそ」
奥までいれると、ゆめがあたしの指をぎゅって断続的に締め付ける。吸われるようなその感覚がえもいわれぬ心地よさをもたらしてくれる。
「動かすよ。いっぱい、感じて」
ぐちゅ、ずちゅ……
「あ、ぁあ、ん、はあ、ぁ」
ぬちゅ、ぐちゃ、ちゅぶ
「ふぁあ、あっ……あ……、ん、あ」
ゆめのあられもない喘ぎ。普段からは想像できない、あたしだけに見せてくれるゆめの姿。
「あ、やね……あやねぇ……にゃ、あぁ。キス、しろぉ」
なかなか珍しいことが起きた。この段階になるとゆめはもうあたしにされるがままでこのまま最後までっていうのはお決まりだったのに。
(可愛いな)
そう心の底から思いながらあたしはまたゆめにキスをすると
「っ!」
今度はあたしが体をビクンってさせた。
だ、だって。
キスをしてると、ゆ、ゆめの手が、指が……その、あたしがゆめに弄ってるのと同じ場所に。
それもショーツにもぐりこんで直に。
「ゆ、ゆめ?」
あたしが驚いて唇を離してゆめを見る。
「……私も、する。い、っしょに……」
熱に浮かされたような、扇情的で情熱的な瞳。
あたしのこと愛してるって言葉にしないで伝えてきてくれる。
「……うん。わかった。あたしのこと、気持ちよくして」
それを合図にあたしたちは再び体を重ね。
『あん、ぁあ…あん』
お互いを刺激し始めた。
「ん、ぱぁ…ちゅ、りゅぷ、にゅぱ」
むさぼるように唇を重ねて、体を合わせる。
「ん、はあぁ、ゆめ、……ゆ、めぇ……ぁあ、ん」
(うそ、あたし……こんなに)
直接体に刺激を受けたのは今が初めてなのに、すごい感じてる。
ゆめの指があたしの中で、動いてる。気持ちいい場所を突いて、撫でて、擦って……そのたびにエッチな音が立ってる。
女の子の一番大切な場所から甘い痺れが広がって体の力が抜けちゃう。
(こんなんじゃ、すぐ、に……)
って思ってるとゆめは急に動きをゆっくりにした。
「……あやね、は、ぅ……きもち、いい? 私のゆび、ちっちゃい、けどちゃんとわか、る?」
(ゆめ?)
ほっぺを真っ赤に染めて、体もこんなに熱くてして、でも。どこか不安そうにゆめは言った。
「う、うん……すごく、いいよ。ゆめが私のこと、気持ちよくさせてくれるの、わかる、よ」
「……よかった」
その理由をわからないで素直にゆめは安心したよう言った。
「んぅ…はあぁ、ああ、ゆ、ゆめ」
それからゆめは動きを再開させて、あたしもつれられるようにしてゆめの中を責めたてる。
『は、んぁ…うあぁ、はあ、ん』
二人の喘ぎが重なる。同じくらい感じてるから。
「ゆめ。ゆめ……はああ、ん」
「あやね、……あやねぇ……にゃ、ぅ……み」
気持ちいい。気持ち、いい。
言葉にできないくらい。ゆめのこと以外何にも考えられなくなるくらいに気持ちいい。
にゅちゅ、ぐちょ、じゅぷ。
「あ、ぁああ、っあぅ、あ、あ、あ」
ゆめの指があたしの中をかき分けて、進んで、またもどって、また奥に入っていく。
その単純な仕草がたまらなくあたしの快感を引き出す。体が浮きあがって、どこかに飛んで行っちゃいそうなほどにあたしはゆめのことを求めている。
「にゃあ、…あ、ぅみゅう、あは、あぁ」
それはきっと、ううん、絶対にゆめも一緒であたしたちは
『ふあぁ、ああ、ん、ぁあ、ああ』
一気にラストスパートをかける。
「ゆめ、…うぅあ……っはあ」
「あや、ねっ。……にゃ、あ」
にちゅ、ぐちゅ、……じゅぷ、ぬぷ。
上がる、下がる。
意識が焦げる。ゆめとあたしの熱で心が焼きついちゃう。
「ぅ、む……ちゅ、あむ…あ。ちゅぷ、ぺちょ。ぅぅん」
無意識にまたお互いを求めて唇も、胸も重なる。
(く、る……きちゃ…ぅ)
その間も指の動きがとどまることはなくて、終わりが見える。
「んむぅぅ、…ぁはぁ。ゆめ、も、う……」
「ふぁあ、あ、やね。わたし、も……」
「いっっしょに、いこ。ゆめ……ぅあぁあ、ん」
「…う、ん、あやねと、いっしょ、に。ふにゃ、あ」
最後の、時。頭も心もゆめのことしか考えられなくなって、体がはじけちゃうような真っ白な感覚。
(もう、だ、め……)
『ん、……んぅっむむぅん、……んっ……はぁ……っぁああっっーーー』
(イ、った……)
イっちゃった。
キスをしながら、ゆめと一緒に絶頂に達した。
「はぁ……はあ、は…」
「……ふ、ぁ、にゃぅ」
お互いに荒い息を吐きながら、余韻に浸り合う。
「ん、ゆめ……」
その中でも軽くゆめにキスをしてからベッドに崩れてあたしはゆめを見つめた。
「……ん、みゅ」
ゆめは照れたように一瞬顔をそむけたもののすぐに向きなおして何も言わずに見つめあった。
それからしばらしくて
「………やっぱり、彩音は体が目的?」
ゆめは今日の発端になったことを口にして
「なんでそうなんの」
と、あたしは軽く笑いながらその口を塞いだ。