まずはこの作品に最後までお付き合いくださりありがとうございました。

 私の未熟さのせいでせっかくよくなれるシリーズを中途半端なものにしてしまい、読んでくださる皆様や、撫子を初め、登場キャラ達に申し訳ない気持ちで一杯です。

 最初プロローグを乗せた時に期待してくださった方はそれなりにいたと思いますし、私自身も大切に育てていきたいと思っていましたが、本当にすみませんでした。

 お金を取っていないから、プロではないからと言って妥協していい理由にはならないのに気づけば、その場しのぎばかりになって、楽な方へとばかり進んでしまった気がします。

 

 当初はもっと過激なものになる予定で、変わった世界の中で撫子が色んな女の子と関係を持つようなお話しにするつもりでした。(積極的にというわけではなく、基本的に受けで)

 聖ちゃんや、奏ちゃんはもちろん、みどりちゃんや葉月ちゃん、藍里ちゃんなどとも最低キスはするような仲になって、その中でカップリングの中を取り持ったり、聖ちゃんと奏ちゃんとの間で撫子を取り合ったりするようなものを考えていました。

 どうしてその方向を変えたかと言いますと、正直私が当初考えた展開にするには十八禁にしたほうが自然、というよりもキスまでじゃ話が続けていけそうにないと思って方向転換をし結果、このような中途半端なものになってしまいました。

 今思うと、最初の道に進んでいた方がよかったなと後悔をしています。

 ただ、どんな形であれ完結をすることができたということに関してはよかったと思います。例え、納得のできないものであろうと、評価をされないものであろうと完結をさせられないで終わるよりはいいと言うのが持論なので。

 

 後ろ向きなことばかり書いててもこれを読んでくださる方に申し訳ないので、少し最終話について。

 最終話といいますか、12,13話は聖ちゃんのためのお話しのつもりで書きました。本当は11話をもう少し別の形で書いて、12話をエピローグ的な話にしようかと思ったのですが聖ちゃんについてもっとちゃんと書いてあげたいと思ったので聖ちゃんがきちんと未来を向ける話を書いたつもりです。

 苦しんだ子にはその分の幸せをというのが私のかく上で大切にしていることの一つなので。

 最後、聖ちゃんが撫子を幸せにするという決意をするところは強引ではありましたけど、個人的にはそれでもいいかなと思っています。こういう言い方は適切ではないかもしれませんけど、自分が無理をしていたら好きな人を幸せになんてできるわけがないです。好きな人のためにこそ、まず自分の望みと向き合うことが必要なんじゃないかなと。そして、聖ちゃんは撫子との終わりを迎える前に自分の望みに気づけた。散々悩み、撫子に嘘をついてまで今更という気もしますけど、最後だと思ったからこそ自分の中の一番大切なものに気づけたのだと思います。

 そして、自分で気づいて、自分で決めたということが聖ちゃんをはては撫子のこれからを照らす光になるはずです。

 

 ……まぁ、ここでこうして解説をしてしまうということがすでに自分の力のなさ証明ではありますが。

 

 こんなあとがきとなってしまいましたが、ここまで見てくださり恐縮です。

 ……私に必要なのは、文章力や話を作る力以前に覚悟なのかもしれません。それを意識してこれからこのHPの運営をしていきたいと思います。

 

 ここまでのお付き合い本当にありがとうございました。

 

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