「ねぇねぇ、おねーちゃん、初夜ってなぁに?」
「ぶっ! し、雫そんなのどこで聞いたの!?」
「りなおねちゃんにね、結婚式のことお話したらね。じゃあ、今日は初夜だねってゆったの」
「へ、へぇー……」
「それでね、おねえちゃんに優しくしてもらってねっていってたよ。なにするの?」
「え、えっと~……その………」
「なぁに?」
「え、えと……ちゅ、ちゅーしたり……とか……」
「ちゅーなんてもうしたよー?」
「ぁ、じゃ、じゃあ雫はどんなことするんだって思うの?」
「んー、わかんない……」
「……えっと、じゃあそういうのを雫がわかってからにしようね」
「むー、しずく、おねえちゃんのお嫁さんになったんだもん! ちゃんと『しょや』もするの!」
「ま、まぁ……その、うち、ね……」
「むぅ……おねえちゃんのばかぁ」
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「ね、お姉ちゃん。雫頑張るね」
「だ、大丈夫だよ雫。無理しなくても」
「むー、雫お姉ちゃんのためにちゃんと頑張るもん」
「だから、いいってば」
「んー、どうして、雫がへただからお姉ちゃん嫌なの」
「いや、うーん。そういうわけじゃないんだけどね」
「……雫、上手じゃないけど、頑張るもん。ちゃんとお姉ちゃんに気持ちよくなってもらえるように頑張るもん」
「ん……わかった。じゃ、おねがいするね」
「うん! 雫、頑張るから」
バン!
「ちょっと! 涼香!」
「ッ!? な、なにせつな、そんな乱暴にドア開けて」
「そんな小さい子になにさせるつもりなの」
「な、なにって……マッサージしてくれるって話、なんだけど……」
「え……? マッサージ……?」
「そう。でも、雫力なくてただくすぐったいだけになっちゃうんだよね」
「ちゃんと、頑張るもん。雫お姉ちゃんに気持ちよくなってもらいたいもん」
「そ、そう……」
「で、せつなは何すると思ったわけ?」
「そ、それは……」
「何考えてたかは知らないけどいくらなんでも雫にはしないと思わない?」
「べ、別に変なこと考えてたわけじゃ……」
「よく見てよ、まだ雫は子供なんだから、ね」
「雫、子供じゃないもん。お姉ちゃんのお嫁さんになったんだもん。ちゃんと「しょや」だってしたんだもん」
「初夜……って、涼香……」
「ち、違うよ!? せ、せつなが思ってるようなことしてないってば。子供のいうことなんて真に受けないでよ」
「雫、子供じゃないもんー」