「さて、と。渚。次は私たちの番らしいわよ」

「はぁ……自己紹介とやらですか」

「そういうことね。とりあえず、私から。S×S外伝 渚のヒロインの朝比奈せつなです」

「一応、主人公らしい水谷渚です」

「……渚、あんまりやる気なさそうね」

「そういうわけではありませんが、こんなことしたって紹介にはならないんじゃないですか?」

「そんなことないでしょ。短い中で興味を持ってもらうっていうのは大切よ」

「……そんなに特徴も何もない私のことならいざ知らず、先輩のことはとてもこの時間だけで紹介しきれるとは思えません」

「渚は特徴あるでしょ。そうやって、誰にでも生意気な態度とったりするところとか、なんでもはっきりいったり、正論ばっかり言うところ。それにスレンダーな体格と綺麗な髪とか」

「性格はともかく、なぜ私の外見を紹介する必要があるのですか」

「ちっちゃい、っていうのは結構な特徴らしいわよ。涼香の読んでた漫画に書いてあったけど」

「……………やっぱり、せつな先輩のことはここだけじゃとても紹介しきれませんよ」

「? どうしたのよいきなり」

「ここで、いくら紹介したって……、それで【私たち】のことを読んでもらえたとしても、そんなんじゃだめですよ」

「渚……」

「私たちのことだけじゃ……せつな先輩のことは何にもわかってもらえない。先輩は……【私の前】があるから先輩なんじゃないですか」

「……渚。ありがと」

「あ、頭を撫でないでください」

「しょうがないじゃないの。そうしたいって思ったんだから。渚の気持ちは嬉しいけど、でも渚の心配するようなことはないわよ」

「え……?」

「確かに、渚の言うことは間違ってはいない。今までのことがあったからこそ、私は今ここにいるんだからね。でも、私は今渚との時間が好きよ。過去よりも、渚との未来を見てたいから、私たちのことさえわかってもらえれば十分」

「……ずるいです。そんな風に言われたら……私からは何にも言えないじゃないですか」

「なら、何も言わなくてもいいわ」

「…………」

「ふふ、渚のそういう悔しそうな顔も可愛いわよね」

「っ………!!」

「まぁ、こんな感じの私たちですが、興味を持ったらノベル→S×S→下方の外伝1渚をよろしくお願いします。ほら、渚も最後に一言くらいいいなさいよ」

「…………………時間があれば、本編のほうもお願いします」

「……懲りないわね」

「それが、私ですから」

「そうね。それが渚ね」

 

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